私が個人的に大好きなゲームであるFor Honorが発売されてから2周年を迎えます。決して人には大手を振ってオススメはできませんが、私が好きなこのゲームの良いところを語ってみたいと思います。
フォーオナーというゲームの良いところ
独自性のあるバトルシステム
通常こういったTPS視点のアクションゲームは、ガードボタンが1ボタンで全方向の攻撃をガードできるものが多いです。多くて2方向でしょう。
しかし、このゲームは上と左右という3方向のガード方向が存在します。一部のキャラクターには下を押すことで全方向ガードでできるキャラクターもおりますが、それなりのリスクを伴います。
そして、攻撃は弱攻撃と強攻撃があり、強攻撃にはフェイントという攻撃を中断する動作をかけることができます。フェイントの入力はかなり速めに行なわなければいけないので、相手のガードを見てフェイントという動作はできません。
更に攻撃を弾くことのできるパリィというシステムがあり、攻撃にあわせてガード方向と強攻撃ボタンを押す必要があります。攻撃をパリィすることで大きなリターンをとることもできますが、パリィをとれなければリスクもあります。
攻撃と防御だでなく、掴み(崩し)ということもでき、掴みが成功すると相手に一部の攻撃を入れたり、任意の方向に投げ飛ばすこともできます。この掴みは掴まれそうな相手が特定の入力期間で掴みを拒否することもできます。
最後に、回避アクションにより攻撃を回避することもできますが、回避は回避する方向によっては攻撃を回避できませんし、掴み攻撃も確定で受けてしまうというリスクがあります。
文字で説明すると、大変面倒ですが、基本的に格闘ゲームのようにこれらの操作を読み合いして高速ジャンケンをしていくゲームです。
ガード方向が多数あることと、キャラクターによってはガード不能攻撃などがあり、どう攻撃を当てるか?捌くか?という駆け引きが熱いゲームです。
中にはゴリ押しできるキャラもおりますが、この読み合いがとても楽しいですし、相手の手を読み差し合いに勝利をつかんだときの喜びはとても大きいものです。
格好いいグラフィック
近年、美男美女の萌え萌えしいグラフィックが主流となっていますが、フォーオナーのグラフィックは萌え?なにそれ?というような味のある渋いグラフィックです。
血なまぐささもあり、鎧や武器の重厚感を感じる、どちらかというと重々しい雰囲気のグラフィックです。まさに出てくるキャラクターは全て『強そう』という語彙力の無い感想を抱く猛者を描いています。
そして、家庭用ゲーム機では控え目にされておりますが、処刑と呼ばれる敵にトドメを刺すモーションはゴア表現も多く盛り込まれておりますが、こちらも非常に格好いい作り込みがされています。
キャラクターもストーリーや対戦を繰り返すことにより、信望と呼ばれるレベルを上げるとカスタマイズできる要素が増えていきます。この武器や鎧のカスタマイズでも、グラフィックに拘りの感じられるテクスチャーマッピングを見ているだけでウットリしてしまいます。
キャラクターのモーションも、モーションキャプチャーが用いられており、滑らかではありつつもリアルな重さの感じられる動きを見ることができます。
重さを感じる心地よい音
敵を斬る、殴る音、そしてガード音がまず心地よいです。とくにガードした際の武器と武器のはじきあう音、そしてパリィが成功したときの音、とにかく格好良く心地良いのです。
たまに派手すぎたり軽すぎたりするサウンドを使用しているゲームもありますが、このフォーオナーは重い攻撃をガードした、弾き返した!という達成感を音から感じられます。
そして、エフェクト音やBGMなども、戦闘をしているという重い雰囲気を感じられるものが多く雰囲気を増しております。(ハロウィンイベントの時だけ異様に軽いBGMですが)
緊張感のあるバトル
バトルはゴリ押しできるキャラも一部おりますが、基本的にはしっかりと読み合いをしなければ無双できるゲーム性ではありません。相手の攻撃をしっかり見ないと、対戦でもCPU戦(Botレベル3)でも苦戦を強いられます。
私はFPS系が苦手で更に銃撃線が苦手です。近接戦闘のゲームは大味になるケースもありますが、このフォーオナーはしっかりと相手の攻撃をガードをして読み勝てば、逆転を狙える可能性も多くあります。
なす術無いような状況に追い込まれたらそれは自己責任の部分も多いと思います。人のせいにしていては上達しないのはどのゲームも一緒です。緊張感を持って遊べばプレイヤースキルの上昇を感じられるゲームだと思っています。
一部キャラバランス崩壊しているキャラもおりますが、それはどんなゲームにもつきものです。キムカッファン現象はどこにでもあります(笑)
UBIが頑張っている
頑張ってればいいのか?と言われれば謎なのですが、キャラバランス調整も相変わらずザルで、追加される新キャラは大体強く古いキャラのリワークをしたら無双キャラになってみたりと、言いたいことは山ほどあります。
しかし、発売時の目も当てられない回線の不具合とユーザー離れを経験しているにも係わらず2年間サービスを継続しているのは、個人的に頑張っていると感じます。
このゲームに代替するゲームは無いと言っても良いくらい独自性は高いゲームなので、ユーザーの声にめげずに頑張って欲しいところです。(一部のキャラはなんとかして欲しいとも思いますが)
なんだかんだ楽しい対戦
ハッキリ言って敷居は凄く高いゲームです。新規ユーザーがいきなり対戦して勝てるゲームではありません。まず投げ抜けと強攻撃パリィができてから一歩目のゲームだと私は思っております。
でも、この操作さえ覚えてしまえば、あとは対戦格闘ゲームのようにキャラの動きと対策を覚えて、読み合いジャンケンを制するゲームです。(一部読み合いに持ち込むまでが大変なキャラもおりますが)
しかし、対戦ゲームとして楽しい要素は持っております。対人戦に自信がなければCPU対戦でも遊べるモードが結構増えておりますし、プレイヤー4人 VS CPU4人といった対戦もできるので一人でも怖くありません。
フォーオナーの世界観が気に入れば、この対戦環境も楽しめると思います。対人戦につかれたらCPU戦を、CPU戦すら疲れたらキャラカスタマイズしているだけでも結構幸せです。
フォーオナーはマゾゲー
対人戦がメインのゲームであるのだから、無双して俺ツエエできるゲームって稀だと思います。負けが続く日もあります。とくに始めた当初は私も負けてばかりで、悔しい日々ばかりでした。
今でもちょっとレベルの高い人とマッチングしたらフルボッコにされる心折設計のゲームです。それでも私はこのゲームが好きです。負けても強くなれるし、このゲームの独自システムは他のゲームに変えがたいものがあります。
濃厚なキャラクターと濃厚なバトルシステム、好き嫌いが本当に分かれるゲームですが、私のようにこの味にハマったら抜けられない人もいるでしょう。
以前より『絶対にオススメはできない』ゲームであることは変わりありませんが、個人的には大好きなゲームです。好きなゲームですが、本当に癖が強いんですね(笑)っていうか癖だらけです。
だからこそ癖になるゲームなので、気になったら是非遊んでみて欲しいゲームです。ちなみにPC版の方がフレームレートが高いので敵の攻撃を見切りやすくプレイしやすいです。PC版を購入する人はミドルクラスのグラフィックボードとゲーミングモニターがあると幸せになれます。
海外サイトを活用すれば、ほぼ1000円以下で売っているので、興味がある人は購入してみて欲しいゲームです。PC版がゴア表現盛り盛りなので、そういった表現が苦手な人にはオススメできませんが、気になったら触ってみて欲しいゲームであります。