最近は Creative Cloud フォトプランというプランのおかげで月額980円(+税)から契約できるようになり、手が届きやすくなったフォトショップですが、用途は使う人によって様々です。
私もこの月額プランに加入しており、フォトショップとライトルームを使用して、写真趣味に活用しております。
このプランに入れば、スマホやタブレットで使用できるアプリも入手可能です。しかししっかりとした作業を行う場合はスマホやタブレットでは動作が非常に重く時間がかかる上に、下手をすると作業中にフリーズして終了という場合もあります。
今回フォトショップを使って写真(RAW現像)・イラスト・漫画・3DCGの製作をしたいという人に、用途別にあわせたオススメPCを紹介したいと思います。
写真(RAW現像)の場合
写真の現像はライトルームというソフトでも行なえます。写真を扱うにあたっては細かい修正を行なうレタッチなども必要になるのでフォトショップが活躍いたします。
私も写真撮影が好きなので、ライトルームとフォトショップには大変お世話になっております。
写真(RAW現像)に必要なPCパーツ
まず、写真を扱うPCで重要となるパーツはメモリです。メモリ上で一度に沢山のデータを処理するためメモリの容量はできるだけ多い方が良いと思います。また、メモリへのアクセス速度も高速な方が処理能力が高くなり、解像度の高い4K高解像度高画質の写真の現像も滑らかに行うことができます。
また、メモリだけでなくメインストレージへのアクセス速度も高速であると処理能力がアップするため、写真を一時書き出し保存する場所は、NVMe接続になっている高速なSSDが良いです。理想だけ言えば、GEN4接続のできるAMDのX570チップセットを搭載したマザーボードが良いでしょう。
そして、CPUとGPUは良いものを使っていた方がより処理速度があがります。現像をした写真をJPGに書き出すということをしないのであれば、そこまで必要はありません。
書き出した写真を保存するのであれば、ストレージはできるだけ大容量のものが良いでしょう。写真のRAWデータはとても大きいので1TB程度のHDDはすぐにいっぱいになってしまいます。
最後に周辺機器ですが、現実の色と遜色無い発色をするモニターがまず必要です。折角良い色合いに整えた写真を印刷したら全く違う色がプリントされたなんていうことは多々あります。
キャリブレーション機能を持ったモニターを買うか、キャリブレーションのできる機器を買っておくと、色味で揉めることも少なくなります。
更にRAWデータは膨大なデータ容量になるので、少しでも速度の早いSDメモリカードをカメラや、画像を持ち運ぶ機器に準備しておくとデータ転送が早く行なえて快適です。さらにUSB3.0以上のUSB端子は欲しいところです。
写真(RAW現像)をするならこのBTOパソコンがおすすめ
raytrek ZV 東京カメラ部10選
CPUに Core i7-10700Kを搭載、重要なメモリも32GBを搭載、さらにグラフィックボードもGeForce RTX 3060 Ti を搭載、メインストレージもSSDで1TBが搭載されております。
USB3.0も前面に2ポート付いておりますし、 USB3.2 Gen2ポートも背面に備えております。大きなデスクトップPCなので置く場所に困るという人もいらっしゃると思いますが、大きさに見合うマシンパワーです。
これくらいのスペックがあれば高画質のフルサイズレンズで撮影した写真の現像もサクサクと行うことができます。
raytrek G5 ASOBISYSTEM 所属タレント使用モデル
外出先で撮影した写真をすぐにでもレタッチ&現像したいという方にお勧めするノートPCです。CPUにCore i5-10300Hを搭載、メモリは16GBを搭載、グラフィックボードもGeForce GTX 1650 Tiを搭載しております。
メインストレージに500GB NVMe SSDDを搭載しているので持ち運び用には十分です。重量が2.1Kgと、かなり軽いノートPCになりますので、ただでさえ重いレンズやカメラでいっぱいいっぱいになったリュックの圧迫をすることもありません。
イラストや漫画の場合
漫画家の友人がいるのですが、友人から聞いた話では漫画を描くだけならそこまでハイスペックなPCは必要無いということです。
イラスト(漫画)を描くPCに必要なパーツ
イラストや漫画に必要なのは、何枚にもレイヤーを増やした際に必要となるメモリ容量です。スキャナーなどを使用したとしてもメモリ容量に重点を置けば十分だと思います。事実漫画家の友人のグラボはGTX1060から変わっておりません。
PC本体よりも周辺機器に力を入れた方が良いと思います。イラストや漫画の場合、絵の描きやすくなる液晶ペンタブレットに力を入れることが重要視されると思います。
私もWacom ONEを購入してイラストを書いてますが、やはり液タブの描きやすさは革命的だと感じます。
イラストや漫画を描くならこのBTOパソコンがおすすめ
raytrek XT
前述したとおりイラストや漫画を描くなら、液晶ペンタブレットに重点を置いたほうが私は良いと思いますので、PCスペックはそこまで高くなくともイラストや漫画は描けます。
CPUにCore i7-10700を搭載し、大事なパーツであるメモリは16GBを搭載しております。3DCGを使用しないのであればグラフィックボードはエントリーからミドルスペックで十分です。
もしメモリ容量に不安を感じるならば増設して最大32GBにしても良いかもしれません。
raytrektab DG-D08IWP
外出先でイラストを描いて練習したい!アイディアのラフを書き留めておきたいという方に携帯性の高いタブレット型のPCです。
CPUはAtom x5-Z835を搭載し、メモリも4GBと性能は決して良くはありませんので、あくまで外出先の携帯用と割り切って使うのが良いと思います。
ワコム 液晶ペンタブレット 13.3フルHD液晶
イラストを描くなら視覚的にわかりやすく直感で扱える液晶ペンタブレットを購入した方が良いでしょう。私も漫画を描いている友人に液晶タブレットを触らせてもらったことがありますが、直感的に描けるというのは大変素晴らしいと思いました。
信頼のワコム製品であれば、筆圧感知などの機能もしっかりしており、絵の描き味が変わってきます。
3DCGの場合
無料で3DCGの作成ができるBlender等のソフトもあるため、3DCGの作成の敷居も下がってきております。 昔は3DCGの作成ソフトを買うだけでも結構な資金が必要だったことを考えると、今はソフト代をマシンパワーにまわせる分、高性能なPCを購入しやすいです。また、最近ではPhotoshopでも3DCGの作成ができるため、Photoshopに対応できるPCを所有しているだけでも、クリエイティブ要素が高まります。
3DCG作成に必要なPCパーツ
3DCGの作成に必要なのはなんといってもレンダリング速度を司るグラフィックボードの性能です。グラフィックボードと聞くとGeForceシリーズですが、GeForceシリーズはゲームに特化しておりますので、3DCGであればQuadroシリーズを搭載したものが良いです。
更にCPUやメモリの性能も必要になるため、ハイエンドと呼ばれる部類のPCが必要となります。3DCGが扱えると最近では3Dプリンターなども手軽に購入できるため、模型やフィギュアやオリジナルデザインアイテムを簡単に制作できるようになります。
3DCGの製作ならこのBTOパソコンがおすすめ
raytrek ZQ4
CPUはCore i7-10700Kを搭載し、メモリは32GBを搭載しております。そしてグラフィックボードにNVIDIA Quadro RTX 4000を搭載しております。
動画や3DCGに強いQuadroシリーズを搭載しているので、3DCG製作には大きな活躍が期待できるPCです。
SENSE-RA29-LCi9XE-QFR
CPUにCore i9-7980XEを搭載、メモリ64GBを搭載、グラフィックボードはQuadro P5000 を搭載と、完全プロフェッショナル向けの3DCG製作用PCとなっております。
これを購入したからには3DCG製作から手を引けなくなるPCだと思います。まさにハイエンドという名前が相応しい3DCG製作用のPCです。
フォトショップも使い方により必要になるPCもピンキリ
フォトショップは使い方に多様性があるので、必要とするPCの性能もピンキリになります。コンテンツによってはPCよりも周辺機器に力を入れた方が良い場合もあります。
全般的に言えることは、全ての製作において長時間机に向かうことも増えるので、机・椅子・マウス・キーボード・モニターも良い物を使った方が良いということも付け食わせさせていただきます。
PCの性能は良いことに超したことはありません。しかし、購入が遅れてしまえばスキルアップは遠ざかります。クリエイト作業のスキルアップに必要なものは日々のスキルアップの積み重ねだと思います。
購入に迷っている時間も必要ですが、まずフォトショップを始めてしまうことも大事です。各BTOメーカーでは一定の期間内であれば金利無料のショッピングクレジット等もあるので活用すると良いと思います。