NVIDIAのグラボといえばGeForceシリーズが有名ですがRTX A5000やA6000といったGeForceの名前を持たないシリーズも存在します。普段目にすることはないこのシリーズは一体どんなグラボなのか?GeForceシリーズと一体何が違うのか?ということを書いていきます。
Quadroシリーズの後継器
過去にNVIDIAのグラボにはQuadroシリーズというCAD等の3Dモデリングに特化したモデルの後継ですが、現在はQuadroの名前は冠せずにRTX Aシリーズとなっています。クリエイターやプロ向けの位置付けで、価格もGeForceシリーズとは比較にならないほど値段は高いです。
RTX Aシリーズの特徴
GeForceシリーズとRTX Aシリーズは性能は僅差ではあるものの、違いについて言えることはRTX Aシリーズはあくまで仕事で長時間の使用に耐えうるものを想定されてます。RTX AシリーズはVRAMの容量が多く、消費電力が抑えられているので、長時間のレンダリング作業や物理演算等を想定して作られております。対してGeForceでは、家庭用を想定しているため、粗短時間で高パフォーマンスを想定しております。ベンチマークテストが海外で公開されておりますが、短時間のゲーム上での使用でしたらGeForceシリーズの方が高いパフォーマンスを出しています。ただし、短時間で高い能力を発揮するGeForceシリーズは高温になることもあり、そういった点でも長時間の使用を避けたいところでもあります。
ちなみに保証期間の違いもあり、家庭用のGeForceシリーズの保証は1年でAシリーズは3年です。企業として使うのであれば、Aシリーズのほうが安心です。
A6000 | A5000 | A4500 | A4000 | A2000 | RTX3090 | RTX3080 | |
CUDACore数 | 10752 | 8192 | 7168 | 6144 | 3328 | 10496 | 8704 |
VRAM容量 | 48GB | 24GB | 20GB | 16GB | 12GB | 24GB | 10GB |
消費電力 | 300 | 230 | 200 | 140 | 70 | 350 | 320 |
NVLink | 可 | 可 | 可 | 不可 | 不可 | 可 | 不可 |
RTX Aシリーズの購入
値段は高いですが家庭でもAシリーズの購入は可能です。また、BTOショップでも取り扱っておりますので、在宅ワークで導入を考えている人も購入することができます。
SENSE-F069-LC129-QPX
A5000を搭載したクリエイター向けPCです。メモリも32GB搭載しており、CPUもCore i9-12900を搭載したハイスペックなクリエイター向けPCです。お値段もお高いです。
SENSE-F069-LC129-QRX
こちらはA6000を搭載したモデルです。メモリとCPUは上述したモデルと同じですが、値段は目が飛び出るほどで企業向けといってよいかと思います。
まとめ
RTX Aシリーズは、長時間の使用を想定したクリエイター向け、プロ向け、企業向けの商品です。一時期グラボが高騰していた際にはGeForceシリーズの代替品として購入を考えていた人も多くいたようですが、最近は少しグラボの価格も落ち着きを見せてきたので、家庭でゲーム用途に考えるならばGeForceシリーズが良いかと思います。家庭で長時間3DCGのモデリングやレンダリング作業を行うような方にはAシリーズの導入も視野に入れても良いでしょう。