PCで動画のエンコードを行なうために最優先したいPCパーツはどれでしょうか?要らない機能に特化しても仕方がないので動画のエンコードに最適なPCパーツを紹介します。
動画のエンコードとは
そもそもPCで行なう動画のエンコードとはなんでしょうか?PCは動画を保存する、再生するにあたって様々な形式があります。有名なところではMPEG4、FLV、MTSという形式を目にすることが多いです。
この動画形式によって、容量の大きさや音質が変わってきます。この動画ファイルの『形式を変換する』ことがエンコードまたはエンコーダと言われております。
綺麗な画質と音質を維持した動画形式は容量がとても大きくなります。折角撮影した動画をスマートフォンに持ち出して閲覧したい、家族動画をメールで親戚に送りたいといった事があった場合にビデオカメラそのままのデータではデータ容量が大きく容量を圧迫し、メールの送受信に時間がかかってしまいます。
こういった場合に、動画の形式を変換するエンコードがとても便利です。また動画をエンコードしても見る端末によっては動画を見られない形式があるので、エンコードの際には動画の変換形式にも気をつける必要があります。
動画のエンコードに必要な性能
動画のエンコードには動画のファイル形式を変換するという作業をPCが行ないます。
PCが一度に色々な作業を一気に終わらせる必要があるので、基本的にはCPUとメモリの性能が必要となってきます。
メモリ容量が多いに超したことはありません。更にCPUはコア数とスレッド数が多いものを選べば、よりエンコード速度が早くなります。
グラフィックボードの性能は良いことに超した事はありませんが、CPUとメモリに力を入れた方が良いでしょう。
CPUはIntel製とAMD製のどちらが良いか
最近、多数のコアとスレッドを持つAMD製のRyzenシリーズが有名ですが、お金に糸目をつけないのであればIntel製のCore i9-7980XEが現状エンコードを一番快適に行なえます。
ただし、結構なお値段なのでコスパの良いRyzen Threadripperを選択する方も多いでしょう。毎日エンコードをするような人であれば、Core i9シリーズを搭載するようなPCを購入することも考えられます。
しかし、Core i9もRyzen Threadripperも家族動画の編集程度で考えると、導入するにはコストが掛かりすぎてしまいますので現実的ではありません。
そうなると、手の届きやすいRyzen 7や5シリーズとCore i7とi5シリーズでの比較となりますが、いまのところRyzenシリーズに動画エンコードソフトウェアが最適化されていないため、思った以上の性能が発揮されません。
値段と見合った性能を得たいのであれば、今のところCPUはIntel製を搭載しているPCを選ぶ方が『無難』であると言えます。
CPUに重点を置いて購入
動画の編集までするとなると、また違ってきますが、動画のエンコードという点だけで見れば、CPUを重視してPCを購入した方が良いです。次点でメモリ、グラフィックボードと続きます。
CPUを選ぶ際には、コア数とスレッド数が多いものを選びましょう。そして最新式のCPUを購入する方が高いパフォーマンスを得られます。
PC選びは『何に重点を置いて選ぶか』が重要となりますので『PCで何をしたいか?』を決めておくと良いでしょう。