新しいPCを購入する際に不要になったPCを下取りしてもらって、少しお得になってしまおうという『下取りサービス』ですが、BTOメーカーによってサービス内容が違います。
今回、多種あるBTOメーカーの下取りサービスを調べて比較してみました。
各BTOメーカーの下取りサービス比較
ドスパラ
ドスパラの下取りサービスはPC購入画面で、『下取りサービス』を選択することで申し込むことが可能です。
下取りに出すPCは、送付された新しく購入するPCに同梱されている『パソコン下取りキット』の中にある『下取り依頼書』と『宅急便伝票』を使ってドスパラへ発送を行います。
発送したい下取りに出すPCと下取り依頼書をダンボール等で梱包し、宅配伝票を添付し、下取りキットに書いてある電話番号に電話して、宅配業者の手配を指定日時で行うことができます。
下取りに出すPCは新しいPCの到着後14日間以内に発送する必要があります。
下取り価格
古いPCを下取りに出すと、新しいPCの購入から1,000円(+税)値引きとなります。
下取り対象にならないPC
ドスパラでは一応壊れたPCでもHDDの無いPCでも下取りとうたっておりますが、下記に該当するPCは下取り対象にならないようです。
- PCとモニターの合計重量が25kg以上
- 著しい破損がある
- デスクトップ型PCだが筐体が無い
- デスクトップ型PCでCPU、メモリ、マザーボードのいずれかが無い
- ノートPCまたは一体型PCで液晶画面が無い
- 1台の新規購入PCに対し2台以上のPCの同梱
- キーボード、マウスは1台のPCに各1つまで
- サーバー本体、サーバーケースを使用のPC
- 液晶モニターのみの送付
- 1台の下取りPCに一台の液晶モニター(CRTモニターは対象外)であり2台以上の送付
- ドスパラ店舗への持ち込み
- 指定業者以外の運送
- 新しいPCの到着の際にPCを引き取らせる
この条件に該当しないPCであれば下取り対象になります。該当しなければ正常に動作していない故障したPCでも下取りしてもらえるようです。
動作するようであれば中古買取をしてもらった方が良いと思いますが、動作もしないようなPCを捨ててしまうよりは下取りに活用した方が良いと思います。
Mouse
Mouseの下取りサービスも見積画面で『下取りサービスに申し込む』を選択することで申し込むことが可能です。
Mouseも下取りサービスキットと呼ばれるキットの中に『PCチェックシート』と『宅配便伝票』が入っているので、コチラを使用してMouseに発送を行います。
Mouseもドスパラ同様PCチェックシートと下取りに出したいPCを同梱して、宅配伝票を添付し、指定の宅配業者に電話して集荷日時を連絡します。
下取りPCは新しいPCの到着後10日間以内に発送する必要があります。
下取り価格
Mouseも古い下取りサービスに申し込むとお見積価格から1,000円(+税)値引きとなります。
下取り対象にならないPC
Mouseでは下記の条件に該当するPCは下取り対象になりません。
- PCとモニターの合計重量が25kg以上
- 一台のPCに2つ以上のモニター
- 外観に破損がある
- 筐体、CPU、メモリ、マザーボードのいずれかが無い
- ノートPCまたは一体型PCで液晶画面が無い
- 1台の新規購入PCに対し2台以上のPCの同梱
- 液晶(CRT)モニターのみの送付
- Mouse店舗への持ち込み
- 指定業者以外の運送
- 新しいPCの到着の際にPCを引き取らせる
Mouseでも起動しないPCの下取りもOKとなっております。条件を良く確認して間違うことなく下取りサービスを活用すると良いと思います。
パソコン工房
パソコン工房でもカスタマイズ画面で『下取りキャンペーンに申し込む』を選択することで下取りサービスを申し込むことが可能です。
こちらもドスパラやMouse同様下取りキャンペーンキットなるものが同梱されています。キット内の書類を下取してもらいたいPCを一緒に同梱し、宅配伝票を貼り付けて指定の宅配業者に集荷を依頼する手続きです。
下取りPCは新しいPCの到着後10日間以内に発送する必要があります。
下取り価格
パソコン工房でも下取りキャンペーンに申し込むとPC購入費用から1,000円(+税)値引きとなります。
下取り対象にならないPC
パソコン工房では下記の条件に該当するPCは下取り対象になりません。
- PCとモニターの合計重量が25kg以上
- 一台のPCに2つ以上のモニター
- 外観に破損がある
- 筐体、CPU、メモリ、マザーボードのいずれかが無い
- ノートPCまたは一体型PCで液晶画面が無い
- ノートPCの場合専用の電源ケーブルやACアダプターが無いもの
- 1台の新規購入PCに対し2台以上のPCの同梱
- 液晶(CRT)モニターのみの送付
- パソコン工房店舗への持ち込み
- 指定業者以外の運送
- 新しいPCの到着の際にPCを引き取らせる
パソコン工房でも起動しないPCの下取りもOKとなっております。気になるようであれば、事前に問い合わせフォームなどで良く確認すると良いでしょう。
TSUKUMO
TSUKUMOでも購入画面のカスタマイズ・お見積にて『パソコン下取りサービス付き』を選択することで下取りサービスに申し込むことが可能です。
こちらも同様に下取りセットなるものが新しいPCに同梱されます。手続き方法はドスパラやMouseやパソコン工房とほぼ一緒です。
下取りPCは新しいPCの到着後30日間以内に発送する必要があります。
下取り価格
TSUKUMOでも下取りサービスに申し込むとPC購入費用から1,000円(+税)値引きとなります。
下取り対象にならないPC
TSUKUMOでは下記の条件に該当するPCは下取り対象になりません。
- PCとモニターを同梱した梱包の大きさが(縦+横+高さ)=160cm以内で合計重量が25kg以上
- 一台のPCに2つ以上のモニター
- 外観に破損がある
- 筐体、CPU、メモリ、マザーボードの部品が無い
- ノートPCまたは一体型PCで液晶画面が無い
- 一体型PCでCRTモニターのもの
- 1台の新規購入PCに対し2台以上のPCの同梱
- 液晶(CRT)モニターのみの送付
- 電源が入らないもの
- TSUKUMO店舗への持ち込み
- 指定業者以外の運送
- 新しいPCの到着の際にPCを引き取らせる
TSUKUMOでも起動しないPCの下取りもOKとなっているようです。よほど状態の悪いPCを下取りに出す場合は、事前にTSUKUMOに状態を確認すると良いでしょう。
Sycom
Sycomでも下取りの際には新しいPCを購入の際に『下取りキャンペーンを利用する』の項目にチェックを入れる必要があります。
Sycomでは上記のBTOメーカーで紹介したような下取りキットのようなものは無く、Sycomから発送されたPCの入っていた箱に下取りしてもらいたいPCを入れて、同梱されたヤマト運輸の宅配便の伝票を張り付けてSycomに発送するだけです。
また、Sycomではヤマト運輸の発送が難しいようであれば、他の宅配業者の着払いを使用しても良いようです。到着後1カ月以内にPCを発送する必要があります。
下取り価格
Sycomでも下取りサービスに申し込むとPC購入費用から1,000円(+税)値引きとなります。
下取り対象にならないPC
Sycomでは、なんと下取りにならない条件の提示がありませんでした。
メーカー年式も問わず、メモリやHDDの一部が取り外されていても、外観に破損があっても大丈夫なようです。
キーボード、マウス、プリンター、モニター等の周辺機器も同時に複数回収してくれます。発送が複数口になる場合は2つ目の梱包からはユーザー持ちになるようです。
下取りサービスという点では、Sycomのサービスが秀でていると思います。
フロンティア
フロンティアでも新しいPCを購入する際に下取りサービスの申し込みをチェックすることで申し込みが完了します。
購入したPCに下取り申込書と佐川急便宅配伝票が同梱されているので、到着後10日以内にフロンティアに発送する必要があります。
下取り価格
フロンティアでも下取りサービスに申し込むとPC購入費用から1,000円(税込)値引きとなります。
キャンペーンを行っている最中は、2倍の2,000円が値引きになる場合もあります。
下取り対象にならないPC
フロンティアでは下記の条件に該当するPCは下取り対象になりません。
- PCとモニターを同梱した梱包の大きさが(縦+横+高さ)=160cm以内で合計重量が25kg以上
- 一台のPCに2つ以上のモニター
- 外観に破損がある
- 筐体、CPU、メモリ、マザーボードの部品が無い
- ノートPCまたは一体型PCで液晶画面が無い
- 一体型PCでCRTモニターのもの
- 1台の新規購入PCに対し2台以上のPCの同梱
- 液晶(CRT)モニターのみの送付
細かい指定は少ないですが、破損など激しいPCの場合は事前にフロンティアに条件を確認した方が良いでしょう。
まとめ
下取りサービスを色々なBTOメーカーで調べてみましたが、下取りサービスとして一番使い勝手が良いと思われるのは、条件が一番緩いのでSycomであると思いました。
周辺機器を引き取る、複数台のモニターでも引き取ってくれるなど、自宅に破損のあるようなPCがある場合はSycomの下取りを優先した方が良いかもしれません。
しかし、実際には値引き価格は1,000円程度なので、本当に欲しいPCがあるBTOメーカーで引き取ってもらうのが一番だと思います。
全ての下取りサービスに言えますが、HDDやSSDのストレージ内にあるデータは完全にフォーマットすることをオススメします。もしくはHDDやSSDの内蔵必須が下取り条件に無いBTOメーカーであれば、HDDやSSDを取り外してしまっても良いと思います。
色々な下取り条件があり、下取りしてもらいたいPCがBTOメーカーによっては下取りサービス対象にならない場合もありますので、下取りの際には十分な注意が必要です。
また、数年前のPCですと売っても10円というPCもありますが、使えるパーツを搭載しているPCならば中古で売って新しいPCの費用の足しにする方が良い場合があります。下取りを選ぶ前に所有しているPCの中古買取相場も良く確認しましょう。