デスクトップPCを使っていて、PCの機能アップのためにCPUを交換することを考える人も多いかと思います。
しかし、CPU交換には注意が必要な点が多いので、これからCPUを交換する人のために、私の失敗を含めて書いていきたいと思いますので、どうぞ参考にしてください。
CPU交換の注意点
intel製のCPU
ソケットの違い
まず、intel製のCPUには、世代によりソケットの違いがあります。同じintel製でもソケットが違うと、新しいCPUを購入しても全く入らない、使えないということが出てきます。折角高いCPUを買ってきても宝の持ち腐れになってしまいます。
マザーボードから買いなおしとなると、かなりの出費になるため、世代を超えたCPUを購入する際には十分注意してください。
ソケットのピン折れに注意
正しいソケットのCPUを購入してきても、CPUを取り外す際に、マザーボード側のピンを折ってしまわないように注意してください。この状態になるとかなりお手上げです。
ピンセットやカッターの刃でピンの折れ曲がりを直す職人もおりますが、素人には無理に近い作業なので、CPUを抜き差しする際には細心の注意が必要となります。
向きに注意
CPUにも向きがありますので、CPUの向きを間違えないでソケットに入れましょう。間違っている方向で押し込むと上述のピン折れを起こしかねません。無理やり捻じ込んでCPUを壊さないように注意しましょう。
AMD製のCPU
ソケットに注意
最近までAM4ソケットだったのですが、Ryzen7000番台からソケットがAM5になってしまったので、新しいCPUにしたければマザーボードを7000番台対応のものに変更するしかありません。
BIOSの更新に注意
AM4ソケットでも、BIOSの更新をしなければ、Ryzen5000番台が動かないという状態になります。私も近日この状態になってしまいました。この状態になるとCPUを再度戻してBIOSの更新を行うか、別途USBメモリを使用してBIOS更新を行う必要があります。(この機能が存在しないマザーボードもあります。)
すっぽんに注意
CPUのグリスが古くなるか粘性の高いものを使用しているとCPUクーラーにCPUが付着してきて、スポンと抜けてしまいます。これがすっぽんと言われる状態です。この状態になるとピン折れが発生します。AM4ソケットまでのCPUはCPU側にピンがついているので、このすっぽんの衝撃でCPUのピンが折れて使えなくなってしまいます。修理は困難なので長年グリス交換していなかったCPUは注意が必要です。
CPUの交換は難しい
CPUの交換の難易度は、経年すればするほど難しくなります。あまり長い年月CPUを交換していないと、グリスがカッチカチになってしまい、CPUと結合してしまうことすらありますので、注意してください。
なぜ、この記事を書いたかというと、私がこの状態になり、AMDのRyzen 7 3700XのCPUをすっぽんして見事にピンを折ってしまったからです。そして更にBIOSの更新を忘れてしまい新しいCPUが起動しないという絶望を味わいました。
皆様もCPU交換の際には上述した注意点を踏まえて安全にCPUを交換してください。個人的にネタとしても授業料としても、とても高いものになりました。