悲劇は唐突に訪れます。
とくに、「いつもと違っことをしてみよう」、「チャレンジしてみよう」日常から少し離れたルーチンワークから逸脱した行動をすると、人はミスをしやすくなるものです。しかし、妙にヤル気のある日には、そんな「不安」は頭をよぎらないものです。
うっかりしていた
写真の撮影をしていて、SDカードからHDDへデータコピーはするものの、SDカードのフォーマットはしておりませんでした。たまには溜まったデーターをフォーマットしておくか。ちょっとした火が心について、数枚のSDカードをフォーマットしておりました。
そして、悲劇は起こります。1枚、2枚と繰り返すうちにおざなりになる確認作業。そして4枚目あたりになると、ハイハイ、ポチポチと完全にナめて作業してしまいます。数字の4はシ(死)だから縁起が悪い、幸せのシ、天使の弓矢に似てるからエンジェル数字なんて語呂合わせや解釈があったりします。そして、フォーマットのフォー(4)でもあるわけですね。同じようにSDカードをフォーマットしていて、フォーマット後に、SDカードのデータを確認すると
「あれ?データが残ってる?」
「おかしい、フォーマットしたのに、できてない?」
その時はスルーしてしまい、5枚も貯めてたSDカードのフォーマットを終えて、さて、仕事のバックアップ作業でもするか、とバッグアップ先のHDDを開きます。察しの良い方はお気づきでしょう。
「HDDのデータが、無い、、、だと?」
そう、流れ作業で行っていたフォーマット作業中に、どうやらSDカードと間違えて、HDDを選択してフォーマットしていたのです。
「オーマイガッ!」
あまりの出来事に目を疑うも、HDDの中身はスッカラカン、綺麗サッパリとデータをフォーマットされた2TBの空き容量(厳密には1.86TBほど)を持ったHDDがそこにありました。
「まぁきれい、なんて美しいHDDなの?」
という、現実逃避の感想が出てきましたが、現実に引き戻され
「このHDDだけのオリジナルデータは保存してなかったか?」と青ざめてきました。
不幸中の幸いだったのが、このHDDが【バックアップ専用】だったことです。特に大きな損害となるオリジナルデータは無かったと思います。
一応復旧してみる
オリジナルデータが無いとはいえ、かと言ってもう一度バックアップしなおすのも面倒くさいので、データ復旧を試みてみました。お店に頼むと高いこともあり、フリーソフトで復旧を試みてみます。今回使ったのは『Recuva』というフリーソフトです。基本的にデータ復元ソフトは、破損したり、削除したデータを復旧させるものであって、フォーマットはわけが違うので、ダメ元で試してみます。
Recuvaでの復旧時間
まず、2TBあるHDDの確認時間が、18時間と出ました。「おいおいマジカヨ」となりましたが、今回は完全に私のミスなので、甘んじて受け入れます。
丸一日ほどのHDDのスキャンが終わり、復旧できそうなファイルはこれくらいです。という表示が出てきました。ほとんど英数字の羅列みたいなファイル名で、なんじゃこりや?状態です。とりあえず、全部復旧にチェックを入れて復旧させてみました。そして、復旧にかかるお時間は!「14時間・・・。」くっ、しかし、悪いのは自分と言い聞かせ、やっとこデータ復旧です!
使えないデータの残骸
さて、復旧したデータですが、一部のJPGとテキストファイル以外は、ほぼ全滅でした。ファイル名がEFY68OJとか、わけのわからない英数字の羅列になっているものは、破損データで数キロバイトの細切れフォイルなようでした。ある意味フォーマットしたらデータ復旧なんてできないならば、セキュリティ面としては安心です。しかし、一部のテキストファイルと写真は出てきてしまったので、JPGやテキストで恥ずかしい情報や個人情報を残すのはヤバイということもわかりました。結果的には、フォーマットデータの復旧は難しいということがわかりました。
間違いフォーマットには気をつけよう!
今回は完全に私の確認ミスなので、今後SDカードを貯めてフォーマットするような真似をするのはやめようと心に誓う出来事でした。
間違い フォーマット ダメ ゼッタイ!
今回はバックアップデータで済んだから良かったものの、オリジナルデータの入った重要なHDD(SSD)でやってたら、死んでましたね。バックアッブの大事さも理解しました。肝を冷やした事例になりましたが、こんな事もあるのだと、皆様もご注意いただけたらと思います。久々に「やらかした!」と旋律を覚え、冷や汗をかいた出来事でした。いや、本当にバックアップデータで良かったですよ。いや、本当にね。クワバラクワバラ