さて、先日写真について、最適な保存方法を紹介しましたが、動画の方でも動画の圧縮を行うか否かということで、最適な保存方法が存在します。そして、動画の場合は拡張子よりも、どういったコーデックで動画を変換したか?が保存の良し悪しを分ける部分になります。また、その動画をどこで使うか?によっても向き不向きがあるため、一概にこの方式が良いとも言えません。
コーデックの種類
非圧縮
MLVRAW
マジックランターンでは非圧縮のRAWをあつかうことができます。非圧縮は画質は良いですが、動画のファイル容量も◯◯GBの巨大な容量になります。
可逆圧縮
UT VIDEO CODEC
最近は可逆圧縮を取り入れてるものが少ないため、このUT生き残りに近い形です。
AMV3、4
アマレココなんかで使われてます。これも数少ない可逆圧縮の生き残りです。
非可逆圧縮
MPEG2
DVDへのHD画質やらFHD画質への変換に用いられるコーデックです。実はFHD画質はMPEG3の名前になる筈でしたが、結局MPEG2にまとめられました。
MPEG4
現在最も普及しているのが、このMPEG4です。MPEG4内でH263.H264.H265という規格が派生しております。2020年10月現在であれば、H265は画質も高い上で圧縮率も高い動画が保存可能です。しかし、性能の高いH265ですが、エンコードにやたら時間がかかるため使用が躊躇われます。
AV1
オープンソースでロイヤリティフリーの動画圧縮コーデックです。実はH265を凌ぐ高い性能を持ってます。しかし、H265同様にエンコードに時間がかかるのがネックです。
コンテナという概念
さて、上で使用したコーデックで変換された動画ファイルをコンテナに入れて音声などと合わせて初めて動画が成り立ちます。
AVI
マイクロソフトが作った規格です。汎用性は高いのですが、最近はもっと良い形式が普及してるので、あまり見かけなくなりました。無圧縮動画なども格納できるため、変換できる動画の種類はとても多いです。
mov
こちらはうってかわってアップル社開発のコーデックです。MPEG2やH265が使えないため、汎用性が高くありません。
MKV
最近よく見かける形式です。多くの情報を収納できるため、重宝されてます。
どれが最適な保存方法?
最終的な動画をどこで再生するか?ということが問題になります。最近であれば、汎用性の高いMPEG4のH264かH265形式で保存することをおすすめします。DVDにするなら、MPEG2で十分でしょう。HDDの容量に空きかあるなら、まず動画は撮影し第一段階で保存したままの形式で、ビデオカメラのメモリから移しておくのが画質をキープする一番の目安です。しかし、HDDやSSDの容量にも限界があるので、使用用途を考えて保存することが必要です。