最近、参入する会社の増えた有機ELモニター(ディスプレイ)ですが、一体有機ELって何?なにか利点があるの?と思う方も多いはずです。
ココでは有機ELモニターの利点や欠点などを綴っていきたいと思います。
有機ELモニターってそもそも何?
有機ELのELはエレクトロ・ルミネッセンスの略称です。特定の有機物に電圧をかけると発光する現象のことを指します。
海外ではOrganic Light Emitting Diodeの頭文字を取ってOLEDとされております。日本語での有機ELとOLEDだと言語的には意味が違ってしまいますが、製品は同じ物と考えられます。
電圧をかけて発光することで、映像を映し出します。昔は寿命が非常に短いものでしたが、今現在は耐用年数があがっており、製品化が活発になっております。
有機ELモニターの利点は?
有機ELモニターにすることで、そもそも利点はあるのでしょうか?利点をあげていきたいと思います。
自ら発光するので、モニターの厚さが薄くできる
有機ELが自ら発光するので、バックライト機構が不要となり、その分薄くすることが可能です。壁掛けなども楽々にできますし、ノートPCなどでしたら更に薄くすることができると期待できます。
応答速度が早く、視野角も大きい
自ら発光する有機ELは画像の切替も早いので、応答速度も早くなります。応答速度が早いということは映像のチラつきや残像がなくなります。
FPSやアクションゲーム、格闘ゲームなどでは応答速度の早さは大きな利点となります。また視野角が大きく、横から見ても映像に差がありません。
消費電力が小さい
有機ELはバックライト機構も不要で、消費電力も小さくできます。
有機ELモニターの欠点は?
利点ばかり挙げましたが、欠点はあるのでしょうか?
値段が高い
まだまだ、発展中の技術です。通常の液晶モニターなどと比較したら、価格が段違いに高いです。
寿命が短い
上記で述べたとおり発展中の技術です。液晶モニターなどと比較したら短命と言われております。最近では大分寿命が長くなり耐用年数も増加したと言われておりますが、まだ市場にそこまで出回っていないのも事実です。
しかし、有機ELモニターのXEL-1を所持している友人がいるのですが、発売日(2007年)に購入していまだに現役ではあるので、意外に寿命は気にするほどでもないのかもしれません。
これから需要が高まれば
これから需要が高まり、生産量があがれば、段々安価な有機ELモニターも出回ると思います。
しかし、有機ELモニターの利点で挙げた点が自分にとって有用なものであれば、購入は十分に考えられるものだと思います。
私も実際に有機ELモニターで映された映像を見ましたが、とても綺麗ですし、見やすかったです。もうちょっと安価で入手できるようなら、購入を考えたい品でした。