最近パソコンのメモリが高価になってきているので、やたらとメモリを購入してしまう人は減っていると思います。
しかし、マザーボードに空いているスロットがあると、ついつい挿し込みたくなるのは人の常だと思います。
大げさに書きましたが、無駄にメモリ容量を増やしてはいけない理由
さて、メモリスロットが空いていると落ち着かない人は、少ないと思います。上で書いたのは冗談なのでよろしくお願いします。
しかし、メモリが安価なときは、ついついパーツ増設の恩恵などを実感したくなると思います。
メモリも4GBとよりは8GB、8GBよりは16GB、16GBよりは32GBだとおもってしまいます。
大は小を兼ねるって言います。しかし、ことメモリについては初期設定の状態のパソコンでは増設しすぎも危険です。
何が危険なの?と言っても、別に爆発するわけではありません。WindowsのOSの仕様で、Windowsが休止状態に使用するファイルの容量がメモリに合わせて大きくなってしまうのです。
休止状態で使用されるファイルとは?
実は、Windowsを休止状態にする際には、ハイバネーションファイルとページングファイルというものが自動的にSSDやHHDに作成されます。
このファイルが、隠しファイルとなっていて、通常では見えないのです。メモリ増設したらCドライブの容量がちょっと下がったぞ?なんていうことがあったら、このファイルの容量が増えたと思ってみてください。
休止状態はメモリを使用せずに、SSDやHDDに一時的に状態を保存します。スタンバイなどと比較して、消費電力が少なく、急に電源が切れた状態でも、作業状態が保存されやすいのがメリットです。
デメリットはSSDやHDDの容量を使ってしまいますし、消えてしまった場合の記憶の保存も完璧とは言い難いところです。
ページファイルはメモリ容量が不足して仮想メモリにデータを以降させる際のファイルです。正直メモリ増設した場合は逆に仮想メモリの容量を減らしても良いのでは?と思います。
上記2つのファイルの容量が無駄に増加し、大切なSSDやHDDの容量を圧迫してしまいます。
ハイバネーションファイルとページングファイルを使用しないためには
メモリ容量を増設しても、この2つのファイルを使わなければいいんじゃないか?という解決策も無いわけではありません。
ハイバネーションファイルは、休止状態にしないようにパソコンを設定する必要があります。
面倒ですが、ご自分のパソコンのコマンドプロントを開いて『powercfg /h off』と入力してEnterキーを押しましょう。
ドライブの中にhiberfil.sysというファイルがあったら削除するのも忘れないようにしましょう。
もしくハイバネーションファイルを実行したいようであれば『powercfg /h on』と入力するようにしましょう。
ページファイルについては仮想メモリの容量の変更で、変更可能です。
対策をすれば、メモリ増設も可能
対策を行えばメモリ増設しても問題ないとは思いますが、動画のエンコードやフォトショップなどでレイヤーを開きまくる、ブラウザでタブを開きまくるという使用が無い限りはパソコンのメモリは現状8GB~16GBもあれば十分だと思います。