SSDを長期間使っているとデータの読み書き速度が低下してきます。SSD内のデータを完全に消去すれば、この読み書き速度の低下はSSD購入時の速度に戻すことができるのです。
Secure Eraseって何?
Secure Eraseは直訳すると安全な削除となります。通常のデータ消去であればSSDなどではデータの書き込み回数上限があるため、同じ箇所に書き込みが集中しないようにいろいろな場所にデータを平均化して書き込んでおります。
その機能が働き、通常のデータ消去では完全にデータが消去しきれない場合があります。
しかし、Secure Eraseであれば全てのメモリ内のデータを消去することができ、SSD内をまっさらな状態にすることが可能となります。
Secure Eraseを行うには?
intel製など、最初からSecure Eraseの機能を備えているものであれば、Intel SSD Toolboxを起動して、Secure Eraseを選択すれば良いのです。
注意点としてSecure EraseするSSDはメインのものは行えませんので、OSなどをインストールしているメインSSDをSecure Eraseしたい場合は別のSSDかHDDに内容をコピーした後にSecure Eraseするようになります。
他の方法ではSecure Eraseできるフリーソフトなどを使うことで可能となります。今回紹介するのはTxBENCH(http://www.texim.jp/download.html#txbench)というソフトです。
TxBENCHの使用についてはLINK先のHPにてテクシム ソフトウェア使用許諾契約書をよく読んでお使いください。
使用方法は簡単で、TxBENCHを起動し【データ消去】を選択してSecure Eraseしたいドライブを選択してSecure Eraseを実行するのみとなります。
稀にSecure Erase後にパスロックがかかってしまう状態になってしまうようですが、解決方法などもTxBENCH(http://www.texim.jp/download.html#txbench)で紹介されております。
基本的にこのソフトの使用は『自己責任』であるので、壊れても文句は言えません。フリーソフトですし。
時間がかかるから、やっぱり途中でキャンセルなどということをしてしまうと不具合が起こりやすいようです。時間のあるときに行いましょう。
データの完全消去なので
SSDの売却や譲渡などにも使えそうです。私は過去のHDDやSSDを外部に譲渡や売却などは怖くて考えられませんが、通常のデータ消去よりは信頼がおけそうです。
私だったら、よほど信用のある人への譲渡か、物理的に破壊しますけどね。データ復元の技術がある以上念には念を入れてしまいます。
しかし、Secure Eraseを使用すれば遅くなってきたSSDの機能回復に役立つということで、今後SSDがまた安価になってきたらメインとすげかえて、今メインで使っているSSDをクリーンアップするのに使用したいと思います。