Wo Long Fallen Dynasty をクリアいたしましたのでクリア後の感想を書きます。
Wo Longのクリアまでにかかった時間
私のクリアまでかかった時間は42時間でした。主戦場のみと仙術解放の2ステージのみプレイして、ステージ探索はゆっくり行っていました。たまに放置もしていたので、ポーズ時間も含めてです。やり込み要素である副戦場は全く遊んでません。
Wo Long Fallen Dynastyをプレイするために必要なパソコンのスペックは
最低動作スペック
- OS:Windows 10, Windows 11, 64bit(64bit)
- CPU:Intel Core i5-8400または、AMD Ryzen 5 3400G以上
- メモリ:8GB以上
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 1650 または、AMD Radeon RX 570 以上
- ストレージ空き容量:60GB以上
推奨動作スペック
- OS:Windows 10, Windows 11, 64bit(64bit)
- CPU:Intel Core i7-8700 または、AMD Ryzen 5 3600XT 以上
- メモリ:16GB以上
- GPU:NVIDIA GeForce RTX 2060 または、Radeon RX 5700XT以上
- ストレージ空き容量:60GB以上
Wo Long Fallen Dynasty のクリア後の評価
Wo Long Fallen Dynasty の満足な点
- 化勁という回避を使ったパリィシステム
- 仙術の五行相性要素
- マップを利用した卑怯な戦法も取れる
Wo Long Fallen Dynasty の不満点
- 化勁ありきのボス戦が多い
- ステージによっては見辛い攻撃などもある
- ラストステージ近辺は落下による事故死も多い
それぞれの感想
化勁システム
このゲームの肝であるシステムで、他のジャストガードによるパリィ(攻撃の受け流し)が多い中、ジャスト回避することで敵の攻撃をパリィする事ができます。しかも回避ボタンを2連打さると長距離回避になり若干の無敵になりますが、だいたいの攻撃は化勁した方がリターンが大きい、そして下手をすると長距離回避すると大ダメージを喰らう事が多いため、ジャスト回避が強いられる場面が多いです。
化勁が成功するとリターンも大きく、更に敵の必殺技的な攻撃を化勁で受けると、かなり大きなリターンを取れます。しかし、化勁する事が当たり前となり、敵に大ダメージを与える手段となっているため、『化勁できないと死亡』というシーンも多く、タイミング覚えゲー的な位置付けになっています。この化勁システムがハマれば楽しいですが、ハマらないと一気にモチベーションが下がると思われます。
ステージ制
このゲームはオープンワールドではなくステージ制になってます。あちこち冒険するというものではなく、決められたステージを行き来して、そのステージのボスを倒すシステムです。ステージ中には旗を立てることで、セーブや能力向上などできるソウルシリーズの篝火的なものもあります。また、この旗を立てる事で、士気ランクなるものが上昇します。士気ランクで攻撃力や防御力が上下するため、この旗立ては結構重要な要素であります。そして面倒でもあります。この旗を立てる場所を探すのも探索要素として楽しいところと感じますが、面倒と感じるとダルい作業かもしれません。
三国志のなろう系
三国志の中に、プレイヤーが作成したキャラで参戦して、丹薬と呼ばれるヤバイアイテムの精製を阻止する的なストーリーですが、とにかく強いプレイヤーキャラが持て囃される一騎当千なアクションゲームです。ストーリーはなろう系の様にも感じます。とにかくチヤホヤされますし、活躍しすぎな状態です。ただしストーリームービーは短めです。スキップも可能です。このテイストを受け入れられるかどうかでストーリー部分を楽しめるかどうかは分かれると思います。個人的には、ストーリーが短かったのと、むさ苦しいおっさん成分も多かったので、楽しめました。
サブキャラ(NPC)
三国志で言えば名のあるキャラですが、プレイヤーに同行するNPC達は、役に立つやら立たないやらと言った状態です。大体突貫してガードもせずに大ダメージを喰らって勝手にやられます。仰け反りの大きい敵でしたら使えますが、仰け反りの無いスーパーアーマー付きの的には大体役に立ちません。また、よく喋るというのは楽しい反面、上述した『使えない状態』ですと、五月蝿いだけです。また、ラスボスあたりのボス戦ですと、NPCが励ましてくれるシーンが多いのですが、参戦していなかったり、早々にやられたりしていて某狩ゲーの受付嬢を彷彿させました。見てるだけの人に、『私たちがついてる!』と言われるのはイラっとするものだなと考えさせられました。
クリア後の総合評価
チームニンジャのデドアラ以外の作品(仁王や外伝無双等)は大概相性が悪かったのですが、このゲームはラストまで楽しむことができました。化勁システムが個人的にはツボでした。ベヨネッタのウィッチタイムとは別ベクトルで回避の楽しさを味わう事ができました。フォーオナーの回避パリィにも似ていたので、一時期フォーオナーにハマった人間としては楽しめました。
惜しむらくは、 PCに最適化されていない事でして、ベンチマークを取った際にも書きましたが、何故かFHD画質でプレイするとガクガクしてしまうところがあります。何故か4Kの方が滑らかでした。 PC上で遊ぶとなるとマシンパワーが要求されてしまうため、こう言った点で不満が上がってしまう状態なのは勿体無い事です。
また、マルチプレイもあるけど、いまひとつマルチの仕様が分かりづらいです。私も一度海外プレイヤーが乱入してきて、NPCが攻撃を加え始めたので、何事かと思って攻撃していたら、実は未取得の旗の場所を教えに来ていたなんてこともありました。乱入したプレイヤーキャラにNPCがいきなりヘイトを向けるのはどうかと思いました。楽しめる要素が多いのに、伝わり辛いのは勿体無いかと思います。
バトルは楽しいのですが、基本的に化勁ありきで作られていて、ダメージソースがパリィという事がわかってしまうと、【待ち】の戦法が最強のため、攻める楽しみは少ないです。攻める事が楽しくなるのはある程度敵のパターンを理解してからになってしまいます。ボス戦もシステムを覚え切れていない序盤の方の敵が厄介(とくにゴウエツ)なくらいで、システムを覚え切った後半はパリィ(化勁)できるタイミングさえ覚えて仕舞えば、あっという間にクリアできてしまいます。通常マップの雑魚を相手にする方が、ターゲットのロックオンの糞さも相まって難易度高いと思います。私もどちらかと言うとマップで旗を探して隠れた雑魚に囲まれて死ぬ場面の方が多かったです。
とりあえず個人的には仁王よりは楽しめました。私は仁王のシステムがどうにも受け入れられなかったので、化勁システムは遊んでいて楽しかったです。慣れてしまうと死にゲーではなくなってしまいますので、ヌルっと楽しめるプチソウルライクアクションです。高難易度とか求めるならばエルデンリングとか隻狼とか遊んだ方が良いです。個人的にはXbox Game Pass内で楽しめたので、元は取れまくってます。定価で購入していたら評価も変わるかと思います。あくまでXbox Game Pass内で楽しむならば及第点といった感じです。久々にクリアまで楽しめる勢いはありました。化勁は気持ち良いので、このシステムを研ぎ澄ませたゲームならばデドアラ以外相性の悪いチームニンジャ作品でも遊びたいです。(何故か上から目線)