グラフィックボードと言えばNVIDIAのグラボという方も多いと思いますが、AMDのグラボも購入の検討にしたい人もいるはずです。しかし、AMDのグラボの性能はいまひとつわからないということで、AMDのグラボはどんなものなのか?をここで書いていきたいと思います。
AMDのグラボの性能
AMDのグラボの性能と価格帯とNVIDIAのグラボの性能と価格帯を一覧にするとこの様な感じです。ちなみにグラボの性能比較表はドスパラに一覧が展開されておりますので、そちらを参考にさせていただいております。
性能順 | スコア | 価格帯(2022年3月調べ) |
RTX3090 | 3653 | 29万~33万 |
RX6900XT | 3613 | 17万~20万 |
RTX3080Ti | 3600 | 18万~22万 |
RTX3080 | 3323 | 14万~16万 |
RX6800XT | 3231 | 15万~18万 |
RTX3070Ti | 3023 | 10万~13万 |
RTX3070 | 2972 | 10万~13万 |
RX6800 | 2864 | 13万~15万 |
RTX3060Ti | 2688 | 8万~10万 |
RX6700XT | 2526 | 8万~10万 |
RTX3060 | 2269 | 6万~9万 |
RTX2060 | 2249 | 5万~7万 |
RX6600XT | 2184 | 6万~8万 |
RX6600 | 1769 | 5万~6万 |
GTX1660Super | 1731 | 4万~6万 |
RTX3050 | 1642 | 5万~6万 |
GTX1660Ti | 1627 | 4万~5万 |
RX6500XT | 1236 | 3万円程度 |
GTX1650 | 1059 | 3万円程度 |
価格はメーカー希望価格ではなく、価格帯をWEBショップなどで調べた値段ですので、幅が広い状態です。また、同じGPUを使っていても、ASUSやMSI等のメーカーによっても性能と価格が変わっているため、値段の幅があります。
AMDのグラボの性能も昔と違って、幅広い性能になってきておりますが、昔はとにかく安いグラボと言えばAMDという認識でしたが、最近のグラボの高騰も相まって『性能のNVIDIA、価格のAMD』という図式が薄くなっていると感じます。
価格にあまり差がないのならば、あとはAMDのグラボを選ぶメリットがあるのか?デメリットはなにか?ということを書いていきます。
AMDのグラボの特徴
NVIDIAのグラボにはNVIDIA Expelienceがありますが、AMDのグラボにはAMD Radeon Softwareというものがあり、AMD ReLiveというソフトはゲームの録画機能に特化しており、設定が細かくできるという特徴があります。ほかにもAMD Radeon Anti-LagやRadeon Boostというソフトを使うとゲームの入力遅延や軽減し応答速度を向上してくれる機能があります。
AMDはCPUもそうですがプロセスルールの縮小化に力を入れていて、NVIDIAが8nmプロセスに対して、AMDが7nmプロセスとなっております。プロセスルールの縮小により回路の電気抵抗が減り消費電力が抑えられます。
AMDのグラボのメリットとデメリット
メリット
メリットは消費電力が低いこと、としか現状言えない状態になっております。昔は価格のAMDということでしたが、最近はグラボの高騰もあって、価格帯を見比べてもAMDのグラボに現状メリットがあると言えません。ゲームドライバの更新も、レイトレーシング機能などもNVIDIAに軍配が上がっている状況です。
また、NVIDIAとAMDでどちらもグラボに合わせたゲームの録画機能を搭載したAMD ReLiveの性能が良く、細かい録画設定ができ、録画してもグラボへの負荷がとても少ないという特徴があります。グラボの性能よりもソフトウェアの性能が良いというメリットが挙げられます。
デメリット
デメリットはメリットでも書いてしまいましたが、ゲームドライバの更新も、レイトレーシング機能も劣ってしまっていることです。一番の売りである価格面がグラボの高騰で活かされていないのが残念なところです。
まとめ
2022年3月の状況でみると、AMDのグラボの特徴は消費電力が少ないことと、専用ソフトであるAMD ReLiveの性能が良いところが大きなメリットです。あとはグラボの価格が落ち着いて値段がNVIDIAのグラボより落ちればもっと大きなメリットとなりそうです。最初からグラボを搭載しているBTOPC等であれば、価格差のメリットも受けられるのでAMD製のグラボを選ぶメリットが増えそうです。最近はAMDが推奨ゲーミングPCとしてキャンペーンを行っていることも多いので、メリットとデメリットを考えて購入してみると良いと思います。ゲーミングPCであれば実況動画などでAMD ReLiveを使うというメリットもあるかもしれません。今はまだグラボと言えばNVIDIAですが、CPUもIntelからその座を奪ったAMDですので、いつかNVIDIA超えする可能性も考えられます。