2022年1月より正式版を一般ユーザーにも無料公開するとされたNVIDIA Omniverseを使ってみました。
NVIDIA Omniverseを利用するにはNVIDIAのRTXシリーズのGPU(つまりは搭載したグラボ)とNVIDIAが提供する「STUDIO」というドライバが必要になります。
NVIDIA Omniverseでできること
NVIDIA Omniverseは何ができるのか?ということですが、主な使い道としては、「MAYA」や「3DS MAX」といった3DCG作成ソフトをオンライン共有で作業できるという点です。共有方法はディズニー映画でも有名なPIXERアニメーションが開発したUSD(Universal Scene Description)で出力する必要があり、ここのところは敷居が高くなってます。
また、NVIDIA Omniverse内で様々なアプリを使用することができ、アニメーション作成ソフトである「Omniverse Machina」や音声に合わせて顔の表情を作る「Omniverse Audio 2 Face」等も無料で扱うことが可能です。
実際に使ってみて
まず、動作は重かったです。起動に数分かかり、アプリによっては動作はカクカクしてました。
最低動作スペック
- OS:win10ver1903以降
- CPU:intel corei7 同等以上のRyzenシリーズ
- メモリ:16GB以上
- グラボ:VRAM6GB以上のRTXGPU搭載製品
- ストレージ:500MB以上
メモリ16GB以上が最低動作環境なので、メモリ不足によりカクカクしたのかもしれません。とくに「Omniverse Machina」は、アプリが開くまで3分ほどかかり、windows95や98あたりの動作を思い出すほどでした。
また、使いやすいかどうかについてですが、直感的にいきなりとうにかできるレベルではないので、各アプリの習熟度を上げないと使い物にはならないかと思いました。
NVIDIA Omniverseを導入したからいきなり便利になるのではなく、ある程度知識に長けた人が使うからこそ楽になる可能性のあるものだと思います。とくにコロナ禍の中でオンライン作業が求められる昨今で「MAYA」や「3DS MAX」といった3DCG作成ソフトを使う人にはオンライン共有作業が活きてくると思います。私のように個人でBlender弄っているだけの者には急激な恩恵は無いと感じました。Blenderの作業が共有できるようになるならうれしいです。とりあえず「Omniverse Machina」等の新しいアプリについては、今後もっと触ってみて使いこなしていきたいです。しかし、まずはPCのメモリを32GBに交換するところから始めたほうが良さそうです。
色々な技術がこの様に一般公開され、しかも無料で使えるのは大変ありがたいので、使える技術は使えるようにしていきたいと思います。気になる人はNVIDIAのRTXシリーズのグラボをお持ちならば、オンライン登録するだけで簡単に使えますので、使ってみてください。