Epicゲームスが公開しているゲームエンジン、アンリアルエンジン4でリアルな人間キャラクターを作成するツール「MetaHuman Creator」を試してみました。
セッティングが結構わかりづらいことなども踏まえて、これから使ってみる人の参考になれば幸いです。ちなみに、予めEpic Gamesのアカウントは作成しておいていただき、アンリアルエンジンをダウンロードしている人向けのお話です。
ダウンロード手続きまでが大変
ブラウザ上で作成
まず、この「MetaHuman Creator」を試すには、アンリアルエンジンの該当ホームページで、ユーザー登録をする必要があります。
https://www.unrealengine.com/ja/metahuman-creator
↑のURLから、申請を行う必要があります。名前やら住所やらを登録すると審査らしきものが開始されて、しばらく待つとブラウザ上で予め登録されたモデルを元に、オリジナルキャラクターを作成することができます。
かなりリアルタイプのモデルなんで、アニメ系が好きな人であると抵抗があるかもしれません。私は好きなモデリングです。ブラウザ上では、ブレンドで、最大6人の顔を合成して、大元のキャラクターから、どの顔に寄せるか?ということができます。全てブラウザ上で行うため、ネット回線の速度がモノを言う感じです。一応LODを下げれば(数字的には上げる)ローポリゴンキャラもクリエイトできるようです。
ボディは大まかなタイプで選択ですが、顔は結構細部までいじれたりします。流石にダークソウルとか、blenderみたいには弄れませんので、そこは割り切りましょう。今後のアップデートに期待です。作成するとオートセーブされ、アカウントに紐づけされます。
Quixel BRIDGEをダウンロード
作成したMetaHumanをアンリアルエンジンで使用するためには、Quixel BRIDGEというアプリをダウンロードしなければなりません。こちらのEpic Gamesのアカウントで関連付ければ無料で使用することが可能です。
↑のHPのWINDOWS用にダウンロードというところからダウンロードできます。(他のOSを使っている人は専用の箇所を選択してください。)
ダウンロードしたら、アンリアルエンジン4がインストールしているフォルダを選んでダウンロードするとスムーズです。(英語でアンリアルエンジン4がインストールされているフォルダを選べと書かれてます。)
無事インストールが完了して、起動すると「My MetaHuman」の項目をクリックすると、先ほど作成したオリジナル?MetaHumanをダウンロードすることが可能です。
アンリアルエンジン4にもMetaHumanプロジェクトをインストール
更にEpic Games LauncherにもMetaHumanプロジェクトをインストールします。Epic Games Launcherの「ラーニング」内から、MetaHumansの項目を探したら、インストールをしましょう。
あとは、アンリアルエンジン4がインストールされているフォルダ内にプロジェクトを作成し、アンリアルエンジン4から起動するもよし、プロジェクトから起動するも良しです。
アンリアルエンジン4を起動したら、先ほどダウンロードした自分で作成したMetaHumanを読み込めば、無事使用することができます。規約的にMetaHumanは、アンリアルエンジン4で使用する分には無料なようです。
感想
インストールまでは面倒でしたが、今後MetaHumanのデータがもっと広がったら、ゲームでモデリングをするのが面倒というクリエイターには嬉しいツールになると思います。3DCGを作成したいという人でなければ、3DCGの作成はある意味苦痛ですからね。仕方ありません。楽しくて仕方ない人はblenderやMaya3Dなどを使って作るとスキルの1つになると思います。
モブキャラをモデリングするのは大変ですから、このツールは需要が高そうなので、3DCG系のゲームを作る人であれば、アンリアルエンジン4を使用する人が増えていきそうですね。