一昨年くらいに巷を騒がせていたスティックPCですが、今では全く見なくなってしまいました。
TVの背面などに装着してTVを簡単にPC化できるという便利さが売りだった気がしますが、あっという間に市場から消えてしまいました。
PCとしては力不足
小型化の究極とも言えるスティックPCでしたが、やはり小型化すると色々な面で制限がでてきますし、性能面でスマホやタブレットで良いのでは?という面が見えてしまいました。
やはりPCとして使うからには、それなりの性能が無いと意味がないと思います。スティックPCに足りなかった面を挙げてみます。
ストレージ不足
ストレージがeMMCで交換不可、更に32GB~64Bと非常に小さな容量なので、windows10を入れたらもうギリギリ!下手するとギリギリアウト!という状態で、結局外付けHDDやSSDを付けるという本末転倒な状況が生じました。
価格の高騰
発売当初2万円程度の格安価格が売りだった気がしましたが、性能を上げると結局5万円程度になり、モバイルブックやタブレットが余裕で買えてしまう値段になってしまいました。
スティックPCは結局周辺機器を必要とするので、本体+周辺機器の値段がかかり、ノートPCが買えてしまう値段になるのも厄介なところです。
排熱の悪さ
小さい本体に多くの機能を詰め込んでいるがゆえに、排熱も悪く結局本来の力を発揮できずにフリーズしてしまうなんていう状況が見られました。
結局性能不足
小さいスティックPCで使えるCPUやメモリは機能的に制限されているものが多く、満足の行く性能が得られないものがほとんどでした。
NUCも登場
スティックPC以降、NUCというミニパソコンも市場に出てきて、しかもNUCの方が圧倒的に性能が安定していたので、小型化の波はすっかりNUCい取って変わられてしまいました。
また、性能重視の人は、やはりデスクトップゲーミングPCが良いとわかってしまったので、あえてスティックPCを選ぶメリットは無くなったと言えます。
小型PCはロマンだと思いますが、やはり性能と値段が伴わないと、目新しさだけでは長く売れないと思います。
私も一時期買ってみようかな?と考えていた時期がありましたが、今ではNUCは欲しくともスティックPCを買うくらいだったら、そのお金はグラフィックボードの足しにしてしまうと思います。
小型化はロマンだが
いつかゲーミングPCがスティックPC並みの小型化を果たす日はくるのかもしれませんが、やはりコスパを考えると、大きくても値段が安くて性能の良いゲーミングPCをゲーマーとしては選択してしまうと思います。
20万円のゲーミングPCを小型化したら40万円になる、ということであったら、やはり大きくても20万円で同等の性能を持ったゲーミングPCを選んでしまう人がほとんどでは無いでしょうか?
実用的でコストも抑えられない限りは、PCは無骨で大きくても性能重視となる時代はまだまだ続くと思います。ノートPCも薄型の波が来ておりますが、薄すぎても耐久力が心配なので、この点を踏まえて適度な性能で小型化していくのかもしれません。
ゲーミングノートPCは、まだまだ重量が重いので、個人的にはゲーミングノートよりはゲーミングデスクトップPCを人にはオススメしちゃいます。
小型PCはロマンではありますが、小型化にもやはり限界があるので、満足の行く性能重視なら大きくても性能の良いPCを選んだ方が良いと私は思ってしまいます。