我が家にずっと眠っていたキネクト(Kinect)を使って、MMD(MikuMikuDance)のモーションキャプチャーを行なってみました。
ちなみに我が家のキネクトはXbox360用のものです。キネクトには更にWindows用とXbox One用といったバージョンがあります。
Xbox360用のものは中古で2,000円くらいになっているようなので手が出しやすい状況です。ちなみに私は発売日に定価で買って、久々に押し入れから引っ張り出してきました。
MMD(MikuMikuDance)でキネクトを導入する手順
キネクトドライバの入手
まずキネクトをPCで認識させなければなりません。MicroSoftの公式ホームページからキネクト用のドライバである『Kinect for Windows SDK v1.8』をダウンロードしてインストールしましょう。
ちなみに、キネクトを動作させる推奨スペックは以下の通りです。
動作スペック
- OS:Windows7、8、8.1(32bitまたは64bit)
- CPU:デュアルコア2.66GHz以上
- メモリ:2GB以上
要求スペック自体は低いので、MMDがしっかり動くPCがあればモーションキャプチャーは安心して行なえるでしょう。
『Kinect for Windows SDK v1.8』のダウンロードとインストールが終了したら、キネクトをPCに接続します。
デバイスマネージャーを確認して、キネクトが認識され『Camera』『Audio~』『Device』『Security~』という4項目が確認できれば無事キネクトがWindows10に認識されている証です。
もし、項目が少ない、!マークが付いているということであれば、デバイスドライバをアンインストールする、再接続をするなど試して下さい。私も1回目の接続では認識されず、電源を切って再度キネクトを接続したら認識されました。
MMD(32bit版)の入手
MMDには(32bit版)と(64bit版)があるのですが、キネクトを使うには(32bit版)でなければなりません。既に(64bit版)を使用している人は(32bit版)をダウンロードしましょう。
(64bit版)をインストール済みでも(64bit版)をアンインストールする必要はありません。(32bit版)は別途インストールして扱うことが可能です。(32bit版)はMikuMikuDance(DirectX9 Ver)をダウンロードすることで入手可能です。
更にKinect for Windows SDKをMMDで動かすためにMoggNUIというDLLを入手します。【2012/02/14 version 0.3.2 DOWNLOAD Kinect for Windows SDK 1.0 用】のDOWNLOAD部分から入手いたします。
MoggNUI.zipを解凍して『JP(フォルダ)』『DxOpenNI,dll』『MoggNuiConfig.exe』という3つのファイルを先ほどダウンロードした(32bit)版MMDの『Date』フォルダにコピペします。
MMDでキネクトを認識させる
上記まで行なったらMMD(32bit版)を起動します。『モーションキャプチャ』のタブをクリックすると『Kinect』という項目があるので、チェックを入れて有効にします。
有効した後に『モーションキャプチャ』のタブをクリックすると先ほどは灰色だった『キャプチャ』という項目がクリックできるようになるので、『キャプチャ』をクリックすれば無事『キャプチャ』が開始できます。
3秒ほどカウントダウンが開始されてから読み込みになるので、ぼっちだからって慌てる必要はありません。
キネクトによるモーションキャプチャーを使ってみて
まさか自宅でモーションキャプチャーが簡単に行なえるようになるとは驚きです。もっと早く知っていれば良かったと後悔すると同時に、これは楽しくなりそうだ!という高揚感が湧き出しました。
若干荒削りな部分もありますが、ひとつひとつモーションを作るよりも断然楽だと感じました。気になるモーションは後で手動で直すことも可能です。
キャプチャも快適に行なえましたし、キャプチャーしたモーションもするする動かすことができました。自分のダンスした様子は気持ち悪いですが、可愛いモデリングや格好いいモデリングが自分の思ったとおりにダンスしてくれているのを見るとなんだかテンションが上がります。
まさか、5年以上も前に購入したKinectがこんなところで大活躍するようになるとは思いもよりませんでした。持っていて良かったKinect&ゲーミングPC!これから趣味の幅がまた広がりそうです。