PCの使用には電源が必要となります。ゲーミングPCであれば、デスクトップPC本体、モニター、更に周辺機器をコンセントに繋ぐ必要がでてきます。
しかし、このPCと周辺機器を使用するにあたって、全ての電源を同じコンセントに接続する『タコ足配線』をしても良いものでしょうか?
PC本体や周辺機器の使用電力を知る
家庭用のコンセントは、100Vのコンセントで最大1500Wまで使用できます。コンセントの定格容量というものを確認していただければ『定格容量:15A・125V(1500Wまで)』等と書かれておりますので確認しましょう。
そして、ゲーミングPCと周辺機器の使用電力を知ることで、タコ足配線をして良いかどうか?ということを判断します。
まず、ゲーミングPCでは、だいたい250Wとなっております。モニターは大きさにもよりますが50Wくらいです。マルチモニターにすればそれだけ使用量は増えます。更にプリンターは60Wくらいの使用があります。
スピーカーも良いアンプ等を使用すると80Wくらいの使用量があります。その他小さい周辺機器をコンセントに繋ぐようであれば、1台につき5W~10Wを考えると良いでしょう。
例えば私の自室にある、デスクトップPC1台、モニター2台、プリンター1台、スキャナー1台、その他細かい周辺機器数段を考慮した場合、600Wぐらいの使用量です。
この程度の容量であれば、1つのコンセントからタコ足配線しても、許容範囲以内だと考えられます。実際に使用していても問題は今のところありません。
大型家電と一緒に接続するのはナシ
あまりいらっしゃらないとは思いますが、PCを接続するコンセントと一緒に、大型家電を接続するのは得策ではありません。冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、ドライヤー等々消費電力の多い機器を一緒に繋ぐと容量オーバーとなってしまいます。
例えば、PCデスクの周りに電子レンジを置いておく、小さい冷蔵庫を接続するということで、それらの使用電力が1000Wを超えるのであれば、まとめて600Wの機器が接続されているコンセントに接続したら容量オーバーです。
容量を超過した際に、自動的に安全装置が作動するようなコンセントなら良いですが、そうでないものは焼損などの危険性も考えるので、こういった消費電力の高いものと同じコンセントにPCを接続してしまうのはやめておいた方が良いでしょう。
自動的に切れてくれる機能のあるものでも、突発的な動作の影響で、PC本体に悪い影響が出る場合も考えられます。
アース付きのコンセントを使う
PCから漏電があったという報告は、あまり耳にしませんが、PCの電源プラグには接地極がついているコンセントがほとんどだと思います。接地極がついているようでしたら、コンセントも接地極付きのものを購入するようにしましょう。
しっかりと容量を確認して使うことが大事
なんでもかんでも同じコンセントにつなぐタコ足配線の危険性を理解し、使用する機器の容量を確認しましょう。
『これはパソコンデスクまわりで使うものだからまとめてしまおう!』などと思ってしまいがちですが、危険な行為になっていることがあります。
また、容量オーバーも怖いですが、ホコリのたまりやすいところに、そういったタコ足配線を設置しておくと、ホコリがたまりトラッキング現象を引き起こしかねません。PCの配線を綺麗に配置することも大事です。
まとめ
ゲーミングPCはなにかと電力の消費は激しいですが、同じコンセントにゲーミングPCを二台も三台も接続するという話でなければ、定格容量をオーバーすることは無いでしょう。
しかし、大型家電と一緒に接続するようでしたら話は別です。接続の前にはコンセントに繋ぐ機器の定格容量を再確認してから接続することが大切です。
大切なゲーミングPCを壊す要因になるだけでなく、下手をすると家事などの災害につながりかねません。楽しいPCライフを送りたいなら、電源の容量も確認する必要があります。