有線LAN接続するにあたって気を付けたいループ接続というものがあります。初耳の方も多いかもしれません。
無線LAN全盛期のこの時代に今回はあまり知らない人も多いと思われるループ接続について書いていきたいと思います。
ループ接続って何?
そもそもループ接続とは何か?と言われたら、LANルーターやLANのHubがあった場合に、二台の間にLANケーブルを2つ施設してしまうことを言います。
つまり、ルーターやHubだけで一つの輪ができてしまう状況になっている状態です。二本の線で二倍の速度が得られると考えてしまう人もいるようですが、それは違います。
ループ接続の何が悪いの?
通常送る信号がループ接続をされることにより巡回してしまい、何周も同じ信号を戻っては配信、戻っては配信という状況になってしまいます。
ループされた配線内では非常に忙しい状況で同じ情報を何度も循環させてしまい、大きな負荷をかけ、ネットワーク内の情報がビジー状態となりネットワークがつながらない状態になってしまいます。
家庭内では、あまりループ接続はみかけませんが、職場無いでは知らない間にHub同士でループ接続をしてしまっていることもあります。
家庭内でも有線LANによる接続機器が増えてくれば起こりうる可能性も十分にありうる事象です。
ループ接続しないために
まずLANケーブルを施設する際には、しっかりと接続先をHubに明記するか、LANケーブルにシール等で接続先を明記することが必要です。
Hubやルーターにも名前をつけておくと、もっとわかりやすいと思います。面倒な作業ですが、面倒な手間を惜しまない方が後でもっと面倒なことにならずに済みます。
私もループ接続なんて知らなかった際には、LANポートが空いてて勿体ないと思い余計なLAN配線をしたこともあります。
しかし、LANポートが空いていることは、むしろ悪いことではなく、いざという時のために空けているとポジティブに捉えておきましょう。
余計な心配をして、余計な仕事を増やしてしまうよりは、しっかりとした知識を手に入れて、運用することが必要です。
ループ接続って何?という人も、ループ接続をすると負荷がかかりインターネットにつながらないこともありますので、よく覚えておきループ接続をしないようにしましょう。
知識がない際には、なんとなくループ接続をしてしまいがちなので、もし素人でも扱えるような位置にルーターやHubを施設する際には、ループ接続をはじめとした、危険性のある接続の方法などを周知しておくと良いでしょう。