PSVRも発売され、VR元年と呼ばれる今年も、あと少しで終わってしまいます。
VR、VRと耳にする機会も増えてきましたが、VRってなんぞや?どうしてあんなに立体的に映像が見えるのか?ということが疑問に思えました。
にわか知識ではありますが、少し調べてわかってきたことだけを復習の意味もこめて書いていきたいと思います。
VRってそもそも何?
VRとはVirtual Realityの略で、仮想現実と言われております。人の感覚に働きかけ、現実ではないことを現実的に感じられる環境を人工で作り出す技術のことを言います。
VRも大小ありますが、PSVRやRiftやViveなどは、非常に進んだVR器機であると思えます。
しかし、あのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することにより、どうしてあんなに立体的に、しかも身体の感覚を支配されてしまうのか疑問です。
VR映像を作る技術ってどういったもので、できているのでしょうか?
VR映像の作り方は?
まず、人間は左右の目で物を見ることにより、景色を立体に捉えることができます。
VRHMDは、内部で左右別の画面が表示されており、左右別々、左目が見る景色、右目が見る景色と若干ズレが生じております。
この若干ずれた風景を、脳が距離を感じ、あたかも立体として、そこにあるかのように認識してしまいます。
そして、一番不思議に思うのが、頭や身体の位置を動かすと、景色も動くことだと思います。ただの立体映像でしたら、一時期3DTVが出ておりましたが、その技術で終わってしまっていると思います。
VRHMDには、ジャイロセンサーや加速度センサーや磁気センサーなど、様々なセンサーが搭載されております。
これらが、顔の向きや位置などを検出し、今プレイヤーの顔はどこを向いていて、どの位置にあるか?などを導き出しています。
そして、その位置情報をもとにして、映像を切り替えていくという状況になっているようです。
360度映像はどうやって作られている?
360度方向の映像は、作り方は様々で、実際の景色をもとに360度撮影されたものや、パソコンでレンダリングなどをされて作成されるものがあります。
見ている画面は、実際は平面なのですが、左目、右目で映像を見ることにより、錯覚が生じております。
実際の映像を歪ませて、距離があるように見えるように製作します。半球状の絵を無理やり平面に伸ばしている処理をしているのです。
世界地図を思い浮かべていただけると、もしかしたらわかりやすいのですが、実際の地球は球体ですが、補正をかけて平面にしております。
世界地図を、地球儀にした場合、いろいろと歪む地形もでてくると思いますが、その変化を計算しているので、円周魚眼レンズをつけているような表示になっているのです。
でも、脳はしっかりと、実際の立体の景色のように捉えるという、脳の曖昧であり、素晴らしいところをしっかりと知り尽くして作られたのがVRという、ことらしいのです。
なんとなく疲れる理由がわかった気がします。
上記のことを理解することも疲れますが、この景色の錯覚を長時間体験しているのだから、VR映像やゲームを楽しむことは確かに脳に負担になるのかな?と思ってしまいました。
しかし、技術もより進歩しており、この錯覚を表示させる技術や、レンダリングなどの速度が上がれば、よりスムーズにVR空間を楽しむことができるのかもしれません。
こういったVR映像やゲームを作っている方には益々感心してしまいますが、こういった知識をちょっと齧るだけでも、そのコンテンツが好きになれるものだな、と改めて感じました。