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違うグラボを2枚接続できるEMAとは?SLIでもクロスファイアでもない技術

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グラフィックボード2枚挿しで性能向上ができる技術というとNVIDIAではSLIという技術があり、AMDではクロスファイアという技術があることは、以前記事にもいたしました。

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このSLIとクロスファイアには条件があって、同じメーカーで同じ性能のグラフィックボードで連結するケーブルが必要となります。また、SLIやクロスファイアを行っても全ての作業でメリットが現れるわけでもありません。

EMAという技術

このEMA(Explicit Multi Adapter)という技術は、なんと別のグラフィックボードの2枚組でも性能向上が図れるという夢の様な技術です。例えばGTX1050を所有していたけど、性能向上のためにRTX2060を買った!ということで、通常でしたらGTX1050は売るか、他のPCに使うかなりの対応をしていましたが、RTX2060とGTX1050の2枚挿しでも性能向上が図れるというものです。

しかもメーカーの垣根も超えるようで、1枚目にNVIDIA、2枚目にAMDのグラフィックボードを使うなんてこともできるようです。おっと!そんな技術があるならなんで皆、グラフィックボードを買い足さないの?と言う話になりますが、このEMAには条件があります。

EMAの条件

EMAに対応していなければならない

まず、この点が敷居が高いのです。EMAという技術があっても、EMAに対応しているソフトやゲームそのものが無い・・・。というのが現実です。Steamでも販売されているAshes of the SingularityというゲームがこのEMAに対応しているようです。

EMAはDirectX 12内の機能なので、DirectX 12に対応したゲーム等で使える・・・。ということになりますが、例えDirectX 12に対応したゲームだとしても、やはりゲーム側にEMA対応がうたわれて無ければ使うことはできない機能なのです。そして、マザーボード等もDirectX12とEMAに対応していなければなりません。ソフト側とハード側の両方からしてEMAに対応をしていなければ使えないからこそ敷居が高い機能になっています。

SLIやクロスファイアと併用は不可

EMAとSLIとクロスファイアを同時に使って、更なるパワーアップ!ということはできません。EMAならEMA、SLIならSLI、クロスファイアならクロスファイアを選ばなければなりません。現状未知数のEMAを使うくらいだったら、いくらでも前例のあるSLIとクロスファイアを使ってしまうと思います。人柱になる人は少ないと思いますので。

今後の対応に期待

今のところEMAに対応しているソフトやゲームが無く、一向にEMAが普及する兆しが見えません。2019年11月にフォートナイトがDirectX 12に対応する!ということでアナウンスがありましたが、EMAにはまだ対応しておりません。もしかしたらフォートナイトが対応するとなれば、他のメーカーも続々と対応するようなことも、あったら良いな・・・。くらいの問題です。

まとめ

EMAはDirectX 12に含まれる違うグラボを接続して、よりグラボをパワーアップさせる技術!であると同時に、まだまだ一般には普及していない技術です。DirectX 12に対応するソフトやゲームなどが普及していって、更にEMAに対応するソフトやゲームが増えていけば普及してくる技術かもしれませんので、今後の動向に期待したいです。