CPUやGPUの性能を見るうえで、TDPという用語が出てきます。意味としては『熱設計電力』となっていますが、一体このTDPってなんだ?見ることでPCの何がわかるのか?ということを書いていきます。
TDPは何を表している?
TDPは先ほど『熱設計電力』という言葉と書きましたが『熱設計電力って何よ?何か設計するのか?』を思う人もいるはずです。私も字面だけみると設計?とっ考えてしまいます。
TDPは英語の『Thermal Design Power』の頭文字をとってTDPとなっています。目安としては、このTDPの電力分を冷却する装置を付ける目安の数字とも言えます。
TDPが100Wと書かれたCPUがあったとしたら、その『発熱量を冷却できる性能を持っているPCの設計が必要ですよ』という事です。
しかし、そう言われるとわかりづらいので、目安としては、TDPが『最大消費電力』として扱われることが多いです。
あくまで最大消費電力の目安
このTDPの目安としては、あくまでも最大の数値なので、毎時この電力を消費しつづけるというわけではありません。
CPUやGPUのTDPも、CPUやGPUが使われる状態で違ってきます。通常PCでネットを見る、メールをする程度であれば、そんな状態にはなりません。
長時間、各パーツなどをフル稼働させるような扱い方3DCGのレンダリングや動画エンコードをしなければ、あまり気にしなくてもよい数値だと思います。
TDPが関わるPC
TDPを気にしなければならないようなPCは、ハイスペックやハイエンドのような、CPUやGPUの性能をフル活用するようなPCとノートPCくらいだと思います。
ノートPCはTDPが下がれば、熱量が下がるのでノートPCの底や排気が熱々になることも少なるかもしれません。
通常のデスクトップPCで、そこまで負荷の高い動作をしないならば、あまり気にしなくても良い数値ですし、私もあまり気にしたことはありませんでした。
最近になってRTX2070を使うようになって、Anthemを高画質でプレイするようになったら、温度が高すぎて止まるようなことがあったので、その際に温度設定を気にしたことがあるくらいです。
TDPが高かったら冷却機能を気にする
消費電力という考え方もあります。そしてTDPが高いCPUやGPUはフル活用すると温度が高くなりやすいとも考えられます。
高性能なゲーミングPCは、それだけ発熱に気を付けたゲーミングPCを購入すると良いでしょう。空冷や水冷などもありますが、外気を冷やすというのも十分な対応策だと思います。
TDPを見たら、それだけ電力を消費するとともに、温度も高くなりやすい部品なんだということが理解できるかと思います。
しかし、最近のPCで熱暴走することは少ないと思うので、そこまで目くじらを立てて気にする数値ではないと、個人的には感じております。