稀にHDD(SSD)がPCから認識しなくなってしまうことがあります。新しいディスクだからフォーマットするか?なんて聞かれて、大事なデータが無くなったらたまったもんじゃありません。
気になって『ディスクの管理』からHDD(SSD)の状態を見ると『未割り当て』になっていたら『あぁ・・・終わった・・・』という気持ちになってしまいます。
大事なデータ、とくに取り返しのつかないような記録が入っていたHDD(SSD)だと目も当てられません。
※ HDD(SSD)がPCで接続は確認できているけど、認識しない状態での復活方法です。物理的に壊れている。そもそもPCがHDD(SSD)の存在を認識していない場合(ディスク管理にディスクの存在が無い状態)は使えません。
諦めてフォーマットしない
この状態で、データを諦めてフォーマットはしないでください。まだ諦めてはいけません。
※ ちなみに諦めてデータを完全にフォーマットしてしまった人は、このデータ復活方法が使えるかはわかりません。
フリーソフトでデータ復活
『testdisk』というフリーソフトがあるので、https://www.cgsecurity.org/wiki/TestDiskのダウンロードページからダウンロードしてください。
ちなみに私は『ベータ版:TestDisk&PhotoRec 7.1-WIP、データ復旧』から『Windows 64bit版』をダウンロードしました。
ダウンロードしたZipファイルの中から『TestDisk_win』というファイルを展開します。展開後また『TestDisk_win.exe』というアプリケーションを起動します。
コマンドプロント起動
『TestDisk_win.exe』というアプリケーションを起動すると、昔懐かしいコマンドプロントが起動します。懐かしくない人は、なんじゃこりゃ?となると思います。
最初に[Create][Append][No Log」という縦に3つの選択肢が現れます。これはマウス操作ではなく、キーボードの矢印キーでメニューを選択する必要があります。[No Log」という動作ログを残さない状態をEnterキーで選択すれば結構です。
[No Log」を選択後、PCに接続されているHDD(SSD)のメーカー名と容量が表示されるので、今回データを復活させたいHDD(SSD)を選択してEnterキーを押します。
ドライブのタイプによる選択
次にドライブのタイプを選択します。Windows用のHDD(SSD)であれば容量が2TB以内は[Intel]を2TBを超える容量のものは[EFI GPT]を選択してEnterキーを押します。
データの捜索
つぎに[Analyse]やら[Advanced]といった項目が出てくるので、[Analyse]を選択してEnterキーを押します。
TestDiskにより、HDD(SSD)のスキャンが開始され、復活できるデータがあれば[Quick Search]を選択してEnterキーを押すと緑色に光るデータが出てきます。
緑色に光るデータがあったら、今度はキーボードで[P]キーを押します。[P]キーを押すと、復活できるファイルがズラーっと表示されますので、お目当てのファイルがあるか確認しましょう。
確認できたら[Q]キーをキーボードで押して前画面に戻ります。もし出てこなかったなんてときは[Deeper Search]という詳細なスキャンができますが、ものすごい時間がかかるので覚悟してください。
見つかったデータの書き込み
データの捜索をしてお目当てのファイルが見つかった場合は、[Deeper Search]の横にある[Write]を左右の矢印キーで選んで、Enterキーを押しましょう。
Write Partition table, Confirm?(Y/N)と聞かれるので復活させたいデータに間違いが無かったら[Y]を押します。無事書き込みが完了したら『TestDisk』を終了させて、PCを再起動させましょう。
この一連の作業が終われば、HDD(SSD)が再認識され、先程一覧となっていた復活できるデータが復活している筈です。背筋が寒くなる、顔面が真っ青になるようなHDD(SSD)の急な『未割り当て』状態から復活できました。
私も経験した際には、目の前が真っ暗になりそうでしたが、無事データが復活できてホッと一安心でしたので、この情報がお役に立てば幸いです。