メインストレージに使っているHDDやSSDに、『回復パーティション』なるものが存在し、容量を圧迫していることがあります。この『回復パーティション』を削除する方法を紹介します。
そもそも回復パーティションって何?
回復パーティションは、工場から出荷されたPCの状態を保存するものです。何かPCに不具合が発生した場合に、工場出荷時の状態に復元するために使用されます。
使用されている容量は、設定によってまちまちではありますが、たまに膨大な容量を使用していることがあり、これがメインストレージに存在すると、プログラムの更新ができなかったとか逆に不具合の原因になることがあります。
回復パーティションは削除しても良いのか?
PCの知識があるなら、別に削除しても問題がありません。回復パーティションがなくとも回復ドライブを作成したりwindowsのOSの入ったディスクがあったりすれば、問題が無いからです。
しかし、PCの知識に疎いようであれば削除しない方が良いとは思います。よほどの大容量にでもならなければ邪魔ではありません。今回私のPCでは回復パーティションに300GBというありえない容量を使っていたので、削除することにしました。
回復ドライブはコントロールパネルから『回復』を選び『回復ドライブの作成』から作成することも可能です。余裕をもって32GB以上のUSBメモリを購入しておくと良いでしょう。今ならかなり安く購入できます。
回復パーティションの削除方法
回復パーティションの削除は『diskpart』というコマンドを使って削除する必要があります。コマンドプロントによるものなので、キーボードが必須です。
コマンドプロントはWindowsスタートメニューの中にある、Windowsシステムツールの中からコマンドプロントを選択するか、タスクバーにある検索窓にcmdと入力すれば起動が可能です。
コマンドプロントが起動したら、キーボードで『diskpart』と打ち込みEnterキーを押します。するとdiskpart.exeというコマンドプロントが更に開きます。
今度は『list disk(LIST DISK)』と打ち込みます。ちなみに大文字小文字の区別は無いので、英語で打ち込んでいただければ問題ありません。
『list disk』と入力すると、PCに接続されたHDD(SSD)のリストが表示されます。この中で『回復パーティション』の存在するHDD(SSD)を選択する必要があります。
select disk(ディスク№)を入力します。選択したHDD(SSD)の中から『回復パーティション』を選択する必要があるので『list partition』と入力してパーティションを開きます。
開くとパーティションがいくつか分割され、その中に『回復』と書かれたパーティションが存在するので、今度はそのパーティションを選択しましょう。
select partition (パーティション№)を入力して、『回復パーティション』を選択します。『list partition』を再度入力すると『回復』とかかれたパーティションに*マークが付いていれば、無事『回復パーティション』を選択していることになっています。
いよいよ、『回復パーティション』を削除するために、選択されたパーティションが回復パーティションで間違いないことを確認してください。これから行うコマンドを入れると間違ったパーティションを削除してしまいます。
最後に『delete partition override』と入力すれば、選択したパーティションを綺麗さっぱりと削除することが可能です。
削除したパーティションを使えるようにする
不要な回復パーティションが消えていることをディスクの管理から確認します。回復パーティションが無くなって回復パーティション分の容量が『未割り当て』となっている筈です。
パーティションをそのまま新規ドライブとして使うならフォーマットを選択しますが、同じドライブ内のデータを拡張したいなら、拡張したい領域に合わせて右クリックを押して『ボリュームの拡張』選びましょう。
『ボリュームの拡張ウィザード』が開いたら、自動的に最大限の領域が選択されているので『次へ』を選ぶと、回復パーティションで使われていた領域を、全部使うことができます。
容量を隅々まで使う
回復パーティションは便利ではありますが、容量を異常に使っているようであれば、外部で回復ドライブなどを作ってしまった方が良いこともあります。
SSDやHDDが大容量になったからといって、回復パーティションにまで容量を割いていられるかは、PCの使用状況によって個人差があります。もし回復パーティションが邪魔だという人は、この方法を使って回復パーティションを削除してみてください。