NVIDIAから1月27日にデスクトップ向けのRTX3050の発売がアナウンスされました。グラボが軒並み枯渇して高騰している中、新しいグラボが発売してくれるのは選択肢の増加にもなり嬉しいことです。RTX3050の性能を購入の比較対象となるであろうGTX1660SuperとRTX2060の性能と見比べてみます。
性能比較表
気になる性能を表として表してみると下記の通りです。
GTX1660 Super | RTX2060(12GB) | RTX3050 | RTX3060 | |
ベースクロック数 | 1530MHz | 1470MHz | 1550MHz | 1320MHz |
ブーストクロック数 | 1785MHz | 1650MHz | 1780MHz | 1780MHz |
VRAM | 6GB | 12GB | 8GB | 12GB |
メモリ規格 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 | GDDR6 |
メモリパス幅 | 336bit | 192bit | 128bit | 192bit |
CUDAコア数 | 1408 | 1650 | 2560 | 3584 |
TDP | 125W | 185W | 130W | 170W |
どれも一長一短といった感じではありますが、値段の違いで使いたい性能にとって代わってくるところだと思います。
RTX3050は良いところどりにも見えますが、やはりRTX3060には及ばない性能でRTX2060(12GB)と比較すると性能も若干見劣りするところがあります。その分消費電力が抑えられているので、コストをちょっとでも抑えたいのであればRTX3050が良いですが、性能と価格差によってはRTX2060(12GB)にしたくなるという微妙なところです。
グラボ高騰の時代
とにかく今はグラボがすぐに売り切れて高騰してしまっているので、値段によりけりな状況です。4K設定や高画質設定にこだわらなければ、十分PCゲームを遊んでいける性能があると思います。ただし、PS5やXBOX Series Xが買えると言うならば、ちょっと割高に感じる部分もあるでしょう。とくにPCでゲームをするということでMODなどをあつかうとかそういった点にメリットを感じない人は、そう思えるかもしれません。ゲームによってはRTX3060に近い性能を持つ家庭用ゲーム機の次世代機のほうが安くてメリットを感じる人も多いかと思います。PCでゲームをするとフレームレートの上限がなく、オンラインゲームも無料(基本料や課金料は除く)、コントローラーも選び放題などメリットはありますので、そのメリットがどこまで自分の中で大きいかになります。
値段によりけり
RTX3050も海外では299ドルと言われてますが、日本ではどの程度の価格になってしまうのかで、買うか買わないかの選択肢が変わってくると思います。ASK税やらなにやらで、5万円近くになると及び腰になる人も多くなるかと思います。その値段にもなるとRTX2060(12GB)でも良いし、GTX1660 Superでも良いという人が出てくると思います。選択肢の一つとしてはありがたいですが、これと言った押しに欠ける性能であることも確かです。しかし、今はグラボが定価で買えることが稀なので、レパートリーが増えて少しでも自分好みのグラボが適正価格で買えるようになることがありがたいという特異な状況だと思います。
最近はグラボ単品の値段がとても高くなり、グラボ単品交換よりは、新世代CPUやメモリも合わせてゲーミングPC一式で揃えてしまった方が良さそうな状況が続いてしまっているようですね。