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【3DCG】AdobeのリギングサービスmixamoをBlenderで使ってみた

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3DCGのモデリングをしていて、意外に面倒な作業としてボーンを入れる作業というものがあります。作成したモデリングに骨組みを入れていく作業なんですけど、慣れていないと動かしたくないところまで動いてしまうこともあり、中には右足の骨組みを動かすと何故か左足まで付いてきてしまうなんてこともありえるんです。

こういった事象を防ぐべく、Blenderではボーンに付随するポリゴンの頂点を合わせるために、ウェイトペインティングという地道な作業を強いられることがあります。

このウェイトペインティングは、非常に時間がかかる上に、達成感が少なく気の滅入る作業でして、UVマッピングというテクスチャを貼るため、3Dモデルを綺麗に展開する作業と同じくらい面倒な作業です。

さて、この面倒なボーン入れ作業を、なんとWEB上で無料で行ってくれるサービスがあるのです。その名もmixamoというサービスでAdobeが2021年8月現在は無料で提供してくれています。

https://www.mixamo.com/

mixamoの使い方

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まず、Blenderで作ったモデリングをFBXファイルでエクスポートします。エクスポートしたデータをmixamoのサイトを開いて、UPLOAD CHARACTERというタブをクリックして先ほどエクスポートしたファイルをアップロードします。

アップロード後に、作成したキャラクターの顎、左右の手首、左右の肘、左右の膝、股関節を決定すると、2分ほどで自動的にボーンを入れてくれます。ちなみに、読み込んだモデリングは人間型じゃないと上手く読み込めないようでして、膝の無いモデリングや、胴体が浮いたようなモデリングだと、エラーが出て弾かれてしまいますので、魔法生物的なものや奇形なものはmixamoには対応できないようです。人間的なモデリングであれば、2分ほどで読み込んだモデルを左側で選んだモーションで表示してくれます。

あとは、選んだモーションで良ければ、ダウンロードすると、キーモーション(アニメーション)付きでダウンロードすることが可能です。mixamoでエクスポートしたFBXファイルをBlender上で読み込むことで、アニメーションのキーフレーム付きでボーンも入れられているので、自分の作成したモデリングをサクサクと動かすことが可能です。アニメーションの数はかなり多いので、いちいちボーンを動かしてキーフレームを打つ必要もなく、かなり楽ができるものになっております。

コツが居るけど使いやすい

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人間型じゃなければならないという制限はありますが、モデリングさえできれば、ボーンを入れる、ウェイトペインティングをする、アニメーションをさせる、キーフレームを打つといった作業から解放してくれる良いツールだと思います。更に、どういったキーフレームをうったら良いのか?ボーンやウェイトペインティングの良い勉強にもなります。若干モデリングが上手にいってないと、おかしな挙動を見せることがあるので、その点は慣れと勉強が必要となります。

通常作業で、ボーン入れとウェイトペインティングは非常に時間がかかるところなので、この作業が少しでも減らすことができるのは大変嬉しいサービスだと思います。髪の毛やマントといった、揺らしものは自分で作成するしかありませんが、メインのボーンを入れる手間が省けるだけでも、かなり楽だと思いますので、不慣れなうちは使うと便利なサービスだと思いました。

ボーン入れとウェイトペインティングは、3DCGを作成する上で、挫折するポイントにもなりやすいので、このサービスはかなりオススメだと思います。なにより無料ですし使いやすいのが良いと思います。