先日祖母が亡くなったのですが、親も高齢となると、葬式の手配なども私にお鉢が回ってきます。あまり慣れたくないですし、やったこともない事なので戸惑いましたが、ほとんどPCと電話だけで段取りがつく時代になったのだと感じました。
コロナ禍を考えて家族葬に
葬儀ですが、もう大往生とも呼ぶような年齢の祖母でしたので、葬儀に参列していただくにも、祖母の友人・知人もほぼ亡くなっており、その親族といってもかなり高齢です。そんな方たちをお呼びだてするのも気が引ける状態です。
そして親戚を呼ぶといっても、親戚もかなり遠い地方だったので、親戚の参列も遠慮していただくことにしました。結局、昨今の情勢も踏まえて、家族葬を行うことにしました。
家族葬はネット申し込みも可能
家族葬は、ネットでも申し込みが可能でした。コロナ禍のおかげか、最近はネット対応してくれる式場も増え、お見積りや規模の相談もネット申し込みが可能になりました。
稀に広告がポップアップして、お申込みに強制的に進行してしまうところもありますが、ポップアップでは仲介手数料が多めに取られてしまう部分もあるので、ポップアップはブロックしておくか、●●殿とか●●葬祭場で申し込みしようとしたのに、どこか仲介が入っているようでしたら、申し込みは完了せずに一度リセットしておく方がオススメです。
広告から依頼した仲介業者を入れると数万円ほど上乗せされてしまうことがあります。なにぶん急ぎ事なので、冷静な判断を失うところでありますが、ココは一度深呼吸をして冷静になりましょう。
ネット申請なら、夜中でも早朝でも葬祭場が対応不可能な場合でも、申請だけは行えるので、非常に便利です。書類関連もPDF化して送信しておけば良いですし、また対応してくれるところは、死亡診断書などは流石にPDFではできませんが、その他の手続きの書類はメールでもいただけます。
とくに家族葬などですと、葬式のお知らせなどの書式も出ませんから、企業によっては忌引申請に必要な葬式を行ったことの証明を提出する必要がある場合は、そういった書式もPDFでメール送信して、そのまま会社にメールすることもでき、オンライン申請ができて、手間要らずになります。
遺影が合成写真
一番ビックリしたことが、この、遺影を合成写真で作ってしまうことです。『え?いいの?』とも思いましたが、出来上がった写真は素晴らしいものでした。祖母が植物園に行ったときに、花をバックに撮影した写真があったのですが、背景は凄く良いのですが、目が笑ってなかったんですね。
しかし、オンラインで打ち合わせの際に、3種類くらいの写真を提示した際に『では、この背景の写真に、別の笑った顔を合成してしまいましょう。』と言われ、やってみてもらったら違和感なく笑顔の祖母の遺影が完成してしまいました。
私も写真撮影をし、フォトショップなどを使いますが、顔の合成に抵抗あったのですが、こういった使い方ならば人を幸せにできるし、大歓迎だなと価値観が変わった出来事でした。何事も経験ですし、人を幸せにする技術だと感じました。
葬祭費申請書類もDLできる
葬祭にかかった費用も、市町村に申請することで、補助金が出ます。この申請自体は2020年現在では窓口で行う必要があります。早くオンライン申請できるように、印鑑が必要無いよう某大臣には頑張っていただきたいですが、事前に申請書類をPDFで見本とともにダウンロードすることも可能です。これも手の空いた時間にできるので、ありがたい限りです。
喪中葉書もオンライン化
メールアドレスを持っていないような人には、喪中葉書を印刷しますが、そうではない人には、喪中連絡もメールで行ってしまえば、年賀対応に悩まされることもありません。いちいち印刷に時間も取られませんし、メール文化万歳です。高齢でメールでは失礼にあたるとか言われてしまうところだけ、喪中葉書を送付すれば良いと思います。
どんどんオンライン化が進む
そのうちVRお葬式とか出てくるかはわかりませんが、冠婚葬祭もオンライン化が進み、便利になっていると感じました。手続き初心者の私でも、滞りなくしめやかに式を準備して、行うことができました。
あまりにもオンライン化で手際良く行ったもんだから、アナログ派の父親には『意味がわからない』と逆に困惑されてしまったほどです。電話なんかもほとんどかけずに、親戚もメールでのやりとりで終わらせましたし、知らせたら来ずには居られないという時代の人もいるので、家族葬が終わったあとに事後連絡で済ませていただく人も多かったです。
情勢が情勢ですからね、無理して来ていただいて感染でもしてしまったら大変です。ある意味、こんな情勢だからこそ、オンラインで全て行えるのは良かったかと思います。自分の中でも、そこまでオンライン化できるんだな・・・。と一部カルチャーショックを受ける部分もありましたが、それでも、良い式が行えたので満足できております。