PCでマイクを使用するにあたって、注意することがあります。実はマイクの入力方式には種類があり、気を付けないとPCに不具合が出る、または使えない・・・ということもあります。
マイクの入力方式
マイクの入力方式にはプラグイン方式とダイナミック方式というものがあります。最近のマイクはプラグイン方式のものが多いですが、仕様をよく確認しないとダイナミック方式というものがあります。そしてPCではダイナミック方式のマイクとは相性がよくありません。
ダイナミック方式とは
ダイナミック方式は、音の源である空気の振動でコイルの磁石を動かし電気信号に変換して音の情報に変換します。
このおかげでダイナミック方式のマイクには別途電源を必要としません。電源を使用しないんですが、逆にPCのマイク入力から入る電気がこのコイルにかかると、中のコイルに不具合が生じ、最悪故障の原因になってしまいます。
PCでダイナミック方式のマイクを使いたい場合は、オーディオミキサーなどを挟む必要があります。私も一度ダイナミック方式のマイクをPCで使いたいと大手電気店に相談したら『まずマイクの構造が違いまして・・・』と説明された苦い思い出があります。
ダイナミック方式のマイクは、構造が簡単な分『安くて丈夫』というメリットがあります。また、メリットと言っていいのかわかりませんが、マイクの感度が低い分、余計な音を拾わずにすみます。
プラグイン方式
プラグイン方式はプラグイン・パワー方式といい、プラグ(機器側)から電源を入れる方式です。PCのマイク端子は、ほとんどプラグイン方式がとられております。
ビデオカメラ等も、このプラグイン方式が取られているので、ダイナミック方式のマイクを直接ビデオカメラに接続しても使えなかったり不具合の原因にもなります。
ダイナミック方式のマイクを使うと故障する危険性も
ダイナミック方式のマイクをPCに直接接続した場合、短絡してしまってマイクまたはPCの故障の原因になることもありますので、マイクを購入する際には『PC用』のマイクを使いましょう。
歌の録音をしたいとか、そういった場合に、どうしてもダイナミック方式のマイクを使いたい場合は、上述しましたがオーディオミキサーを使うことが推奨されます。
ただしオーディオミキサーは結構なお値段しますので、気合を入れて購入に踏み切る必要があります。
ダイナミック方式のマイクの使い心地
ダイナミック方式のマイクを使うと確かに余計な音が入らないので雑音は軽減されます。しかし、感度は弱いので結構声は張らないといけない、もしくは大きめの録音レベルにしないといけないと感じます。
歌いたいとか、生活音などを入れたくない動画配信者の方には、ダイナミック方式がオススメですが、初期投資が必要になると思います。
通常はPC用のマイクで十分
ボイチャで使用するようでしたら、PC用とかかれたプラグイン方式のマイク、またはヘッドセットなどで十分だと思います。
音質に拘る、そんな人はマイク選定の際に、プラグイン方式とダイナミック方式の違いなどに気を付けて使用すると良いでしょう。