PCからモニターやTVへの映像出力にHDMIケーブルを使っている際に、HDMIケーブルが短くて届かないからもうちょっと延長したいということもあります。
今回HDMIの中継アダプターを使用して映像遅延があるのかを実験をしてみました。
HDMIケーブルは延長で映像遅延するのか?
今回実験に使用するHDMI中継アダプターはバッファロー製のHDMI中継アダプターです。背面の仕様には『延長する際には5m以内になるようにしてください』と書かれていました。
しかし、そんな推奨環境を無視してあえて、HDMIケーブルを10m延長してみて、映像の遅延があるかないか検証をしてみました。
デュアルモニターにしてみて、左右同時に同じ映像を映し出す『表示画面を複製する』での実験です。
ケーブルだけは延長しますが、モニターは左右近い位置に映し出せば映像遅延しているかどうか一目でわかります。
結果から言うと『映像遅延は感じない』でした。音ゲーで実験してみましたが、どちらも同じようにモニターに映像が表示されておりました。
性能が同じモニターではないので、最大フレームレートは60fpsまで下げて表示している状態です。
動作はするが保証はない
今回たまたま実験はうまくいきましたが、基本的にメーカーが保証する動作環境以内で使うというのが良さそうです。
もし、この5m以上の延長で映像がうまく映らないということがあっても、メーカー側としては『仕様なので』という返答になるでしょう。
また、今回は安い中継アダプターを購入したので最大5mでしたが、もっと高価な中継アダプターを使用すれば最大45mという仕様のものも販売しております。
ただし、中継アダプターが良いものでもHDMIケーブル本体の伝送速度が保証されている距離もありますので、HDMIケーブル本体の仕様も良く確認しましょう。
多くのHDMIケーブルを接続した場合は、性能が一番低いHDMIケーブル準拠の性能になってしまいます。LANケーブル等と一緒です。
10m以内が良いとされる
HDMIの規格では10m以上のHDMIケーブルを使った場合は確実に動作するかは微妙となっています。『使っても良いけど自己責任』という状態のようです。
また、同じHDMIケーブルを使っても、映像出力する機器次第では映像がうまく映らないこともあるようです。例えばPCですとまともに出力できた映像も、BDプレイヤーでは映らないなんてこともあるようなので、機器とHDMIケーブルの相性も関係するようです。
私が今回仕様以上の5mで映像出力できたのも『たまたま』という可能性もあります。もし、延長をする場合は中継アダプターやHDMIケーブル本体の仕様を良く確認した方が後々のトラブルの元にはならないと思います。
延長するようなら、値段は高いかもしれませんが、最初から長い距離の動作が保証されているHDMIケーブルを購入するというのが一番でしょう。