一定のコンテンツを契約期間内だけ定額で楽しむことができるサブスクリプションサービスですが、日本でも音楽や動画は普及しだしております。
音楽であればAmazon MusicやGoogle MusicやLINE Music等、動画であればAmazon Prime動画やHuluやNETFLIX等があります。私もいくつかのサービスを契約して利用させていただいております。
サブスクリプションサービスの認知度
さて、日本ではあまり見かけないゲームのサブスクリプションサービスですが、海外では既に実施しているところも多く、私もEAのサブスクリプションサービスの契約をしております。
日本の有名なサブスクリプションサービスでは『PS now』というゲームのクラウドサービスがあります。しかし、クラウドサービスなので快適なゲーム環境を得られるわけではありません。
最近は、Appleから『Apple Arcade』というサブスクリプションサービスの案内もありました。これによりゲームのサブスクリプションサービスも日本で認知をうけるかもしれません。今のところ日本ではゲームのサブスクリプションサービスの認知度は低いと思います。
金額面の問題
日本でこういったゲームのサブスクリプションサービスが流行るか?と言われると『月々の定額料金を支払って利用する』という習慣が受け入れられるか?という問題で、月額料金が気になるところです。
結局は月々支払った『金額以上の満足』が得られるか?が消費者としては問題視されると思います。私も動画や音楽のサブスクリプションサービスと契約してみましたが、結局金額以上の満足を得られなければ解約してしまいます。
動画については、Amazon Primeで十分となりましたし、音楽にいたっては無料で聴ける範囲で十分となってしまいました。
ゲームのサブスクリプションサービスは『ライト層に受け入れられるか?』というと難しい状況であると思います。毎月数本ゲームを購入するコアゲーマーはお得に感じられるかもしれませんが、年に数本しかゲームを買わない層からすると金額以上の満足が得られるかというと難しいと思います。
例え月額1,000円で沢山のゲームを遊べる!と言われても、普段からゲームを遊ばない層には年額12,000円となり1年に12,000円分のゲームを買わない人からしたら割高です。
コアゲーム層であれば1,000円は破格の値段となりますが、普段からゲームを購入している層からの収益が無くなるため、ゲーム会社としては儲からない状態になってしまいます。
日本では、スマホのアプリゲームやブラウザゲームの普及で『基本無料』が蔓延化している状況です。この状態でゲームの『有料契約』が受け入れられるか?というのも疑問に思えます。
サブスクリプションサービスの配信をするにあたって、やはり配信されるタイトルが勝負どころになると思えます。正規の金額を支払ってでもゲームをしたい層に売れるゲームはあえてサブスクリプションサービスにする必要もないかと思います。
しかし、サブスクリプションサービスを契約して欲しいと考えるならば、それなりのゲームタイトルが無ければ契約もされません。ダウンロード版が普及したとはいえ、まだまだパッケージによる販売も多い状況です。
また、日本はただでさえゲーム1本の単価も高価になっておりますので、この価格との折り合いを見つけられる月額の設定は難しそうです。
価格次第で流行る
海外と比較すると日本のゲーム1本の単価はとても高いので、その金額と折り合いをつけるとなると月額もかなり大きな金額になると思われます。そうなるとライト層には受け入れられないと思われますので、流行らなくなってしまうでしょう。
日本のゲーム人口は多いようで、一定の金額を支払ってまでゲームをする層は、まだまだ少ないと思われますので、このバランスをどう崩すか?が鍵になりそうです。
私はEAのサブスクリプションサービスでは、金額以上の満足を得ていると思いますが、このサブスクリプションサービスを多数のゲーム会社が開始してしまったら、複数のゲーム会社と契約して結局月額数万円近いゲーム代になってしまうかもしれません。
月額1,000円くらいで、大型タイトルも遊べるようなサブスクリプションサービスがあれば、日本でも流行る可能性はありますが、なかなか難しくなりそうだと私は考えます。