古いPCは大きな横型ケースの上にCRTモニターを載せていたイメージです。しかし、最近のデスクトップPCは縦置きが主流で、とんと横置きタイプのものは見なくなりました。
縦置きがほぼ当たり前となっていますが、デスクの関係上でデスクトップPCを『横置き』したい人もいるはずです。デスクトップPCは横置きしても大丈夫なのでしょうか?色々考えてみると、個人的にはデメリットの面が多く感じられます。
横置きにするデメリット
マザーボードにホコリが溜まる
マザーボードの設計上、横置きにした場合にマザーボードが上面か底面にきてしまいますので、平面となるためホコリが溜まりやすくなります。
頻繁に掃除する人であれば良いですが、縦置きでさえ溜まりやすいホコリが更に溜まりやすくなると考えると恐ろしいです。湿気などと合わさりトラッキングなどを起こされてはかないません。
エアフローが心配
デスクトップPCの多くは、縦置きを考えてファンの位置を設定し、エアフローを構築しています。横置きにすると設計とは違った空気の流れが発生する可能性があります。
また、通気孔のあるサイドパネルを底面にした場合には排熱効率が下がり、熱がこもってしまう可能性もあります。
パーツのコネクタ強度の心配
横置きにした場合、PCIスロットやメモリスロットにかかる力が、縦置きで想定した力と別の力が働きます。グラフィックボードあたりは重たいのでスロットの強度が心配です。
光学ドライブの心配
光学ドライブで縦置き仕様も考慮されていたものでないと、ディスクスロットを出したら、ディスクもコロコロ~と落下してしまう可能性があります。コロコロ~で済めば良いのですが、おかしな落下をして盤面に傷が付いたらたまったもんではありません。
最近は光学ドライブ付きのPCも少ないのですが、付いているものであれば横置きできるか確認した方が良いでしょう。
そもそも横置き可能か
まず、横置きしたいデスクトップPCが『横置き対応品』と謳っているかを確認した方が良いでしょう。縦置き仕様で考えられて設計されていれば、横置きは完全に『自己責任』で、もしも横置きで壊れたら保証からも外れるかもしれません。
例えばドスパラには縦置きも横置きも可能な「ガレリア Sシリーズ」というデスクトップゲーミングPCがあります。付属のインシュレーターを貼り付けることで吸気スペースを確保し、横置きでも温度を上がりにくくしています。高性能なデスクトップが多くとてもおすすめです。
横置き専用PCケースを買う
数は少ないですが、横置き対応のPCケースも存在しますので、横置きしたいのであれば最初から横置き専用か縦横対応のPCケースを購入する方が良いと思います。
>> Lian Li 縦置き・横置き可能なスタンダードPCケース の詳細
横置きPCというと、PC-8801やPC-9801の頃を思い出してしまいます。デスクトップPCを横置きで使用したいという人は、予め横置きに対応しているかどうか、購入したお店か製造会社に確認しておきましょう。