AMDから新型GPUである『Radeon VII』が2019年2月7日に海外で699ドルという値段で発売予定というニュースがありました。
気になる性能と、これは買いなのかな?っていうことを個人的な視点から書かせてもらいたいと思います。
性能はいかほど
AMDの発表では、性能はNVIDIA GeForce RTX2080の性能よりも『ちょっと高い』性能を持つということです。
性能を比較すると、ストリームプロセッサ数は『Radeon VII』が3840で『RTX2080』は2944で、ビデオメモリは『Radeon VII』が16GBで『RTX2080』は8GBです。
数値だけ見ると『Radeon VII』の圧勝に見えますが、数値だけで語れないのが、AMD製とNVIDIA製グラフィックボードの違いです。
これだけ数値の違いが見て取れますが、実際にゲームでベンチマーク計測をすると、変わらないというのが現状です。そしてだいたいのゲームはNVIDIA製のGPUに最適化されているのが現状です。
そして、消費電力の大きさが目に見えてAMD製の方が大きいです。『Radeon VII』が300Wで『RTX2080』は215Wです。単純に1.4倍近い電力が必要になってしまいます。
また、『RTX2080』というよりRTXシリーズの特徴である『レイトレーシング機能』と『DLSS機能』を『Radeon VII』は持っていません。値段が変わらず性能が一緒ならばRTX2080の方が機能分お得と感じられます。
価格差はどの程度になるか
海外で699ドルということで、だいたい日本に入ってくる際には価格が跳ね上がってしまいます。『RTX2080』の値段が海外Amazonで見るとだいたい780ドル程度で、日本で10万円という価格になっています。
このことから、憶測ですが『Radeon VII』も10万円を切る値段になれば良いほうだと思います。だいたい発売当初はご祝儀価格になるので10万円を超えるかもしれません。
『Radeon VII』は買いか?
RTX2080並みの性能を得られるといっても値段が変わらないのであれば、機能的にはRTX2080が勝っているので、いかに『Radeon VII』の値段が抑えられるか?が問題になると思えます。
価格がRTX2080並みであれば、買い時では無いと個人的には考えてしまいます。レイトレーシング機能やDLSS機能に勝るとも劣らないような機能が導入されるなら、また話は別になるのですが。
もしも、現在行なわれているゲームが貰えるキャンペーンの中に『Radeon VII』も含まれるようになれば、それはそれで購入しても良いかもしれませんね。
即座に購入せず、様子見した方が良いグラフィックボードではないかな?と個人的には思ってしまうグラフィックボードです。