いよいよ発売されたCore i9-9900Kですが、新CPUをゲーミングPCに搭載するメリットはあるのでしょうか?現行のCore i7-8700Kでも十分なんじゃないか?という気がしないでもないです。
Core i7-8700Kとの性能差
Core i7-8700KよりもCore i9-9900Kはどれほど性能が上がったか?というと、まずコア数が6→8、スレッド数が12→16と増えております。
そして、ベースクロック数は3.70Ghz→3.60Ghzと下がっていますが、オーバークロックした際には4.70GHz→5.0Ghzとなっております。キャッシュについては12MB→16MBにアップしています。
価格は12,000円以上と大幅にアップしているので、価格とこの性能差が見合うか?というところが一番判断に困るところだと思います。12,000円差を大きいと感じるか、そうでもないと感じるか・・・・そこは人それぞれの懐の差もあると思います。
通常作業では優秀だが
コア数、スレッド数が上がったことにより、通常のマルチタスク作業では性能が格段にアップしております。しかし、こういった一般の機能の特化であれば価格の安いRyzen7 2700Xでも良いのでは?と思えるところもあります。
Intel製品に拘らないのであれば、価格の安さで健闘しているRyzenも土俵に上がってくる状況が見えます。
ゲームでの性能
ゲームについてですが、Core i9-9900Kの性能を海外サイトanandtechとprincipledtechnologiesで調べてみます。
ゲームの性能としては、Core i9-9900Kによって、フレームレートは確実に上がっているようです。私の好きなアサシンクリード・オリジンズではFHD画質での計測で8700Kでは114から9900Kでは119だそうです。
フレームレート5の上昇を重く見るか、軽く見るかで変わってくるとは思いますが、下がってはいないので買う意味はありそうです。ただし『見違えるほどの結果』かどうかは微妙です。
しかし、4K画質であると、この5フレームレート差は大きく変わってくるかもしれません。とくにRTX2080Tiを搭載するぐらいになれば、Core i9-9900Kを搭載していればボトルネックが少なくなるでしょう。
Core i7-9700Kという選択肢
一番Core i9-9900Kの購入の検討をする上でCore i7-9700Kの存在が購入を迷わせるところだと思います。しかし、Core i7-9700Kはコア数8、スレッド数も8ということで、スレッド数が少なくなっております。
しかし、ゲームにおいてはスレッド数が生きてくるか?というと結構ゲームによっては微妙なので、マルチタスクが生きるゲームでなければCore i9-9900Kの恩恵は少ないかもしれません。
ハイエンドゲーミングPCで搭載するならアリ
RTX2080やRTX2080Tiを搭載する、GTX1080TiをSLI接続するなんていうハイエンドマシンを購入する人であれば、Core i9-9900Kは十分意味があると思います。
しかし、ミドルスペックやハイスペックゲーミングPCであれば、そこまで早急に必要な性能ではなく、Core i7-8700Kでも十分ではないかと思えます。