VRAMの違うグラフィックボードと言えば最近で言えばGTX1060にもVRAM3GBとVRAM6GBのバージョンがあったりします。
また、同じ型式のグラフィックボードでもASUS製とMSI製とでは値段が違ったりする場合があります。どうしてそういったことが起こるのか書いてみたいと思います。
VRAM容量の違いはデキによるもの
GTX1060の話にしますが、実はGTX1060はもともとVRAM6GBとのものとして作られております。つまりメモリの大きい版小さい版として作られているわけではありません。
もともとVRAM6GBとして作られたものが3GBのVRAMしか使用できないようなモノが3GBバージョンとして売り出されているだけなのです。
つまり3GBのものは悪い言い方になってしまいますがデキが悪かったものをなんとかして使う形にしたというものになります。バージョン違いというよりも正規品ではないものという状況です。
だからといって3GBのものを見下す必要はありません。その分VRAM3GBという容量として幾分お安く売られているので、値段と性能が見合った人には重宝するものになる筈です。
ちなみに名称にTiが入っているものは型式名称の都合によるものです。例えばGTX10●0ですが●に入る十の位で性能差を表しておりますが、1050よりちょっと高くて1060よりは低い性能のものを作った際に1055とはしないので1050Tiとなるわけです。
GTX10シリーズでは更にGTX1070TiやGTX1080Tiが発売されております。Tiはチタニウムの略称です。
同じ型式のグラフィックボードでもメーカーによって違うのは何故
メーカーによって同じ型式のグラフィックボードにも金額差があります。例えばGTX1060(VRAM6GB)のグラフィックボードをA社で買おうと思ったら3万5千円、B社は4万円、C社は4万5千円なんていうことがあります。
何故違っているかというと、冷却ファンの個数や出力端子の違いなど、どれだけそのグラフィックボードを使用するにあたって効率良く使えるようにしているのか?ということで違ってきます。
使用していて温度が高くなるようなグラフィックボードでしたら、より冷却ファンがついていたほうが良いでしょう。そして部品の数が多くなればそれだけ値段が高くなるのも当たり前です。
詳細を確認するとA社のものはHDMI端子が1つしか付いていないグラフィックボードとHDMI端子が3ついているものとではやはり値段は変わってくると思います。
まとめ
今回のGTX1060みたいなケースはたまにありますので、覚えておくと良いでしょう。グラフィックボードのメーカーによる価格差は、性能差にも係わってくる問題です。
高ければそれだけ良いものか?と言えば、そうかもしれないですし、そうでないかもしれません。使い方によっても出てくる結果は千差万別だと思います。
そんなに高い負荷をかけるような仕事をしていないのであれば、同じ型式のものでも安価なグラフィックボードで十分だと思います。詳細な性能差を見て判断をすると良いと思います。
だいたいグラフィックボードは数字が大きければ性能が良いので、まずは自分にあった性能の型式を選び、更に余裕があるならば端子数や冷却ファン数などマニアックな数値も気にかけてみると良いと思います。