モバイルPC等やタブレットPCにおいて、ストレージが64GBや128GBしか搭載していないことで、容量不足に陥ることがあります。
私も最近購入したPCゲーマーとして夢のアイテムであるGPD Winですが、64GBしかストレージが無いので、あっという間に容量不足に陥ってしまいます。
microSDカードで容量不足を解消してみる
GPD WinにはmicroSDカードスロットがあります。このmicroSDカードをストレージ化することで、容量問題を解決したいと思います。
今回は実験ということもあり、安価な128GBのmicroSDカードを使ってみたいと思います。購入したのはこの128GBのmicroSDカードです。
このmicroSDカードをGPD WinのmicroSDカードスロットに挿入します。エクスプローラーからmicroSDカードが認識されているか確認します。
挿しただけではストレージ化されない
実はmicroSDカードを挿しただけではストレージ化されません。このままだとSteamのゲーム等を保存することはできないのです。
じゃぁどうしたら良いのだ？ということで、これからmicroSDカードを仮想HDD化してしまおうという作業をしなければなりません。
仮想HDD?というとなんだか難しそうですが、microSDカードを無理矢理HDDって認識させてしまおうという魂胆です。
microSDカードをフォーマットして
まず挿入したmicroSDカードをエクスプローラーから右クリックをして、フォーマットしてしまいます。フォーマット形式はNTFSを選択してください。
次に、デスクトップ左下にあるWindowsマークを右クリックし、項目の中から【ディスクの管理】を選択します。
【ディスクの管理】から挿入したmicroSDカードを選択した後に上部にある【操作】のタブを開き【VHDの作成】をクリックします。
【仮想ハードディスクのサイズには、挿入したmicroSDカードより1GB程度引いた容量を入れておくと良いでしょう。私のmicroSDカードは119GBと認識されていたので、ゲームをしたいという煩悩の数ということで108GBに設定してみました。
【仮想ハードディスクの作成と接続】という項目が開きますので、【仮想ハードディスクのフォーマット】から【VHD】を選択します。【仮想ハードディスクの種類】は【容量固定】を選択してください。
OKをクリックすると、仮想ハードディスクの作成が開始されます。容量が大きいと時間がかかります。私の行なった108GBでは2時間くらいかかりました。気長に待ちましょう。
更にフォーマット
『長い時間をかけて仮想ディスクが作成されたぜ！やったぜ！』で終わりではありません。まだ少し作業が残っております。
新たに仮想ディスクとして作成されたディスクをHDDとして認識してもらわないといけません。ディスク2となっている仮想ディスクの上で右クリックをしてMBR形式でフォーマット（初期化）してしまいます。
また少し時間をかけて初期化をしたら、仮想HDDが【未割当て】となっていると思うので、さらに右クリックをして【新しいシンプルボリューム】という項目を選択します。
新しいシンプルボリュームウィザード
『まだ作業があるのか！？』と若干絶望にも似た気持ちになるかもしれませんが、もう少しです。新しいシンプルボリュームウィザードが開始されたら【次へ】で移動し、容量を決めます。
パーティション分割などしないなら、そのまま表示されているMAX容量のまま【次へ】に移動してしまいましょう。ドライブ文字の割り当てとなるので、多分（E）が割り当てられるので、気に入らない限りは（E）のままで良いと思います。
更にパーティションをフォーマットと出るので再度NTFS形式でフォーマットしましょう。ボリュームラベルは、仮想HDDの名前なので、適当に自身の認識しやすい名前にしてしまえば良いと思います。
そして、最後に【完了】を押します。そうすると、エクスプローラーを見た際に(E)が出現している筈なので、これで仮想HDDとしてmicroSDカードを使用できるようになります。
GPD Winを再起動の際には注意が必要
GPD Winをシャットダウンして、再度起動すると、なんとこの仮想HDDを認識しなくなります。『Oh my god！』と叫びたくなると思いますが、めげてはいけません。
再度マウントという作業をすれば認識するようになります。あわててSteamからこの仮想HDDにインストールしたゲームと接続すると認識しないといわれるので、面倒ですが起動したらマウントを忘れないようにしましょう。
マウントの仕方ですが、エクスプローラーから仮想HDDを見つけ、再度クリックすると【マウント】と表示されるので選択すれば再認識します。
エクスプローラーのショートカットをデスクトップに作っておくと、起動時に確認を怠らずに楽だと思います。
また、先に外付けHDDを取り付けておくと、ドライブ番号が被って競合を起こす場合もあるので、外付けHDDやリムーバルディスクは、挿入したmicroSDカードを認識した後に行なうのが良いです。
再起動時にちょっと手間がかかり面倒ではありますが、容量が増えて安心してソフトなどを入れることができるようになりました。
