アントールの犬(https://3colors-bread.com/dog/index.html)をプレイしてみました。
アントールの犬ってどんなゲーム?
とある家族と犬の一生を描いたゲームです。プレイ時間は45分程度と短めですが、美しいドット絵と最小限におさえたテキストで魅せる物語が素晴らしい作品です。
PCとしては現状市販されているPCであれば、問題なく動作する無料ゲームです。
アントールの犬の良いところ、悪いところ
アントールの犬の良いところ
- 美麗なドット絵
- 最小限に抑えられたテキストで綴られたストーリー
アントールの犬の悪いところ
- 最小限の移動とボタンの動作だけなのでゲーム性は乏しい
総合感想
ゲーム性はほとんどありませんが、プレイ後には短編小説を読み終えたような読了感を覚えられる作品です。
おおまかなストーリーとしては、とある家族と、その家族に寄り添う犬を描くストーリーです。犬を飼ったことのある人であれば、あるある・・なんてことを思いながら懐かしくも、微笑ましく見られると思います。
断片的ではありますが、家族のうつりかわりと、暗転するシーンでの犬との関わりあいなどを想像すると、涙腺すらゆるんでしまう情緒あふれた作品です。
ゲームというより一本の短編小説に近いと思います。ゲーム内容としては、キャラクターの移動と1ボタンによるアクションしかありません。セーブもありません。
SteamのスクリーンショットキーをF12キーにしていると、F12キーでリセットとなるので、最初からになってしまうので注意が必要です。
45分ほどの映画を見ているかのような気分にもなり、ゲーム性は乏しくとも、プレイ後はきっと大きな満足感を得られる不思議なゲームです。こんな素晴らしい作品が更に無料というのですから驚きです。
様々な出会いと別れがギュッとひとつにまとまっていますが、端折っているような表現に感じることなく、しっかりと綺麗にまとまっているのは見事だと思います。
テキストもストーリーの合間にしか使用されず、押し付けているものでもありません。とにかく『感じとれる』ことが素晴らしいゲームだと思います。
このゲームを終えて、何を思うかも自由であります。もし45分程度の時間があるのならば一度起動して触ってみると良いゲームでしょう。