デスクトップPCとノートPCですが、デスクトップPCの方が圧倒的に修理がしやすいです。その5つの理由を紹介します。
※ あくまでハード上の問題であり、ソフトウェアの修理ではございません。
原因の特定がしやすい
デスクトップPCは分解がしやすいので『駄目なパーツを除去して再起動してみる』ということが簡単にできます。ノートPCですとコネクタがあちこち回りこんでいる、もしくは基板にハンダ付けしてあって外しようも無いなんてことが多くあります。
また、物理的に動いていないパーツも目視で確認しやすいのがデスクトップPCのメリットだと思います。
PCケースが開口しやすい
デスクトップPCの多くはサイドパネルを取り外せば、PC内部が簡単に確認できます。しかし、ノートPCはメーカーによっては開口すると保証がきかなくなるものもあります。
また、ノートPCの場合ですと開口用のネジがゴムで蓋をされているものがあり、初心者ではわかりづらい状態のものも多いのです。これでは修理しようにも修理できない状態になり、修理が難航します。
デスクトップPCは交換や増設を考慮して作られているPCケースが多いので、PCケースの開口がしやすいものが多いです。
パーツが交換しやすい
デスクトップPCであればマザーボードとCPUの互換性などはちょっと知識が必要ですが、調べれば交換もできます。メモリやグラフィックボードあたりは互換性があるものが多く交換もカチっとワンタッチで簡単です。
しかし、ノートPCの場合はストレージやメモリ程度であれば簡単に交換できるものもありますが、ストレージがeMMCであったり、CPUもグラフィックボードも、そもそも交換できない仕様のものが多いのです。
ノートPCは『故障した部品を交換する』という一番簡単な修理方法が使えないので、修理が難航します。デスクトップPCは交換が容易なので素人でも扱いやすいです。
作業スペースが広い
デスクトップPCがスリム型とかミニ型でなく、タワー型であれば大きな作業スペースが確保できます。ケーブルの接続などは大きなスペースが有った方が快適に作業ができます。
ノートPCは小さい&薄いというものが売りになることが多く、ギリギリの作業スペースでパーツの修理や交換を行なわなければなりません。下手をすると作業中に別のケーブルに干渉してブチブチッ!なんてこともあり恐ろしいです。
パーツが大きい
デスクトップPCは使っているパーツやネジ等も大きいものが多いので、端子なども見やすく指が大きくても対応がしやすいです。ノートPCあたりは軽量化と薄型を目指すために使っているパーツやネジなども小さいものが多いです。
小さいネジは失くす心配も出てきます。また高度な修理方法になりますが、基板のコンデンサも取り替えてハンダ付けするなんてこともデスクトップPCであれば作業しやすい状況が得られます。
取り返しのつかない作業が少ない
デスクトップPCは上記のようにスペースも広く作業がしやすいく接続コネクタも楽なものが多いです。しかしノートPCは間違って取り外してしまうと元の通りに差し込むのに一苦労するコネクタも多いです。
とくに液晶へ繋がるケーブルなんかは薄くて剥がれやすい上に、接続はしづらいという高難易度のものがあります。ノートPCはただでさえ値段が高いので、こんな失敗はしたくありません。
自分で修理を考えるならデスクトップPC
ソフトウェア上のエラーでしたら、デスクトップPCでもノートPCでも、おおよそ一緒ですが、ハードウェア上の都合でPCを修理する場合はデスクトップPCの圧勝です。
とくにノートPCは、小さく薄いことが望まれるので、作業するスペースの確保がとても大変になるので自分で修理したいなんてこと考えている人には個人的にオススメはしません。
そもそも自作PCと呼ばれるPCはデスクトップPCがメインということで、どれだけデスクトップ型が愛されているか、見ていただければ理解できると思います。
これらの理由を把握しておけば、ノートPCが壊れた場合は諦めてメーカー修理にまわしましょう。多分修理金額は本体購入価格のかなり上になると考えられます。
デスクトップPCは、状態も把握しやすく、ある意味PC初心者にも優しいと思えます。デザインが格好良くないとか無骨とか言われますが、機能的なこと、長く修理して扱うことを考えたらデスクトップPCの方が使い勝手が良いと言えます。