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電源ユニットの電源効率とは何なのか

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パソコンは電源が大事、何度か記事にさせていただいておりますが、一体、電源の効率ってなに?どうして電源でそんなに消費電力などが違うの?

と聞かれると原理については返答が困る人もいると思います。確かにこれについてはかなり難しいと思いますので、私なりに説明をしてみたいと思います。

電源の効率って何?

電源の効率というと、80Plusという規格も以前お話したことがあります。

パソコン選びで超重要な電源の選び方という記事とパソコンの心臓である電源ユニットはどんなものを買えば良い?という記事でもお話しておりますが、80Plusという規格があり、消費電力が低く、電源効率が良い電源が良い電源ということになってます。

そこで、消費電力の要となる、そもそも電源の効率とはなんでしょうか?

まず、電気は、コンセントから入力され、パソコンの電源に入ります。そこに500Wの電力が入りますが、電源ユニットから、各パーツに電力を送る必要があります。

しかし、電源ユニットも熱を発し、ある程度の電力を消費してしまいます。この熱量が多くかかってしまうと、効率が悪く、例えば効率80%の電源ユニットだとしたら、100Wを消費してしまうとします。

効率の良い電源ユニットで効率が90%だとすると、電源ユニットでの電力消費を50Wに抑えることができます。こういった余計な発熱、電力消費を防ぐことが重要となってくるわけです。

効率よく電力を消費するには?

効率よく電気を消費するためには、力率が重要となっており、力率は90%以上であることが求められております。

この力率については、中学生か高校生で習う、sin、cos、tanが関わってきます。懐かしい三角関数を思い出してください。

電気には、皮相電力、有効電力、無効電力というものがあります。この中で皮相電力は、電圧と電流をかけたものになります。

皮相電力は、√有効電力^2+無効電力^2の式で表されます。そして力率は皮相電力÷有効電力となります。

直角三角形があったとして、底辺が有効電力、垂直に伸びる辺が無効電力、そしてその線の端を結ぶ線が皮相電力です。

例えば力率1(100%)の電源があるとします。500Wの電力で、力率が1ですと皮相電力も500Wとなる。そして電圧が100Vとすると、500W÷100Vなので5Aの電流を必要とします。

ここで力率が0.8(80%)の電源となると、500Wの電力で、力率が0.8ですと、皮相電力は625Wとなり、そして電圧100Vであれば、6.25Aの電流を必要とするようになり、多くの電流を必要としてしまうようになります。

この様に、電源ユニットの効率と力率が良ければ良いほど、少ない電力で多くの機器を動かせるようになるということです。

このことから、何度もいいますが、良い電源を選ぶことが大切だということに、結局つながってしまうのですが、環境の件なども言われております世の中なので、少しでも効率がよく電力消費の少ない電源を選ぶのが良いということがまたわかってきたと思います。